以前に比べて外出の機会が少なくなった今、メイクをする日も減った人も多いはず。それにノーメイクで過ごすことは、なんだか肌に良さそうな気がしてあえてすっぴんでいた人もいるかもしれません。

本記事では、2カ月間すっぴんで過ごした女性の体験談をお届け! 実際肌には、どのような変化が現れたのでしょうか…?

※肌質や機能には個人差があります。本記事は個人による検証・感想を紹介しているものです

外出自粛期間にすっぴん生活を開始

新型コロナウイルスが蔓延し始めたばかりの2020年3月頃、私はぼんやりしながらInstagramをスクロールしていました。すると約15人ほどのインフルエンサーたちが、こんな投稿をしているのを見つけたのです。

「外出自粛期間は、すっぴんで過ごすことで肌をデトックスしよう!」「化粧をしなくていいおうち時間のメリットは、肌に休息時間を与えられること」−−。

これらの投稿を見て私も試してみたくなりました。

自分の顔について考えることは、このコロナ禍においてさほど重要じゃないことはわかっていても、外出自粛期間の過ごし方によって肌がどのように変化するのか興味を持ったのです。

2カ月すっぴんで過ごした結果…

そこで私は、肌の変化を検証するために、2カ月間まったく化粧をせずに過ごしました。ノーメイクで生活することによって、毛穴が小さくなったり、発疹の頻度が減ったり、赤みや肝斑が減るかどうか、また目立たなくなるかを観察したのです。

その結果…なんと、肌は以前と全く変わりませんでした!

毛穴、吹き出物、シミ、すべて実験前と同じ状態だったのです。「これは一体どういうこと!?」と思った私は、専門家に話を聞くことにしました。

「すっぴん=肌にいい」とは限らない

すっぴんで過ごす方が肌に良いイメージを持っていましたが、考えてみれば、そもそもすべての化粧品が「肌に悪い」わけではありません。

皮膚科医のシャリー・マークベイン医師によると、メイクをすることが肌にいい場合もあるとのこと。

「ファンデーションやチーク、ハイライトの中には、含まれている有効成分のおかげで、使用することでむしろ肌にいいというメリットがあります」「化粧品の成分の中には、ヒアルロン酸、ビタミンE、ナイアシンアミド、SPFなど、実際に肌を保湿したり、なめらかに整えるなどの働きをするものもあるのです」

肌を保護するためのメイク

さらに化粧品によってはバリアとしての役割を果たし、汚れなどから肌を守ってくれることも。

シャルリー医師によれば、着色顔料として使用されることが多い「酸化鉄」は、肌の炎症を抑える効果が高い成分の一つで、ブルーライトからの肌の保護にも効果があるとされているとのこと。(※人によってはアレルギー反応が出ることもあるので、異変を感じる場合には医療機関を受診してください)

また、多くの化粧品に、紫外線から肌を守るSPFが含まれているというのもポイント。

「肌は呼吸をする」は、ウソ!?

とはいえ「すっぴんじゃないと肌は呼吸できない」という言葉を聞いたことがある人もいるはず。

ところが、皮膚科医のモーガン・ラバック医師によれば、「そもそも肌は、乾燥したりうっ血したり、炎症を起こしたりはしますが、肌自体で呼吸をしたりデトックスすることはありません」と、この仮説には否定的。

「一番大切なのは、あなたの肌タイプに合った化粧品を選ぶことです。オイルや香料、ホルムアルデヒドを含まないものなど、肌にいいものを探しましょう」

寝る前には必ずメイクを落とすこと!

肌に合ったコスメや質のいい成分が含まれたものをを選ぶことで、 少なくとも日中は肌を守る役割をしてくれるということだけれど、一方で夜にはしっかりメイクを落とすことが重要なんだそう。

「夜は肌が新しくなり、自ら再生するときです。なので化粧をしたままでいると、その重要な過程を妨げてしまい、肌へのダメージが大きくなってしまいます」と、モーガン医師。

まとめ

今回の実験でわかったことは、「化粧をしないことは、美肌になるための万能策ではない」ということ。けれどメイクを落とすのが面倒でそのまま寝てしまう…という人は、化粧をしない方が肌にはいいかもしれません。

また化粧品を選ぶ際は、自身の肌タイプに合うものを選ぶようにしましょう。そして寝る前には、必ずメイクを落とすのを忘れずに!

※この翻訳は抄訳です。

Translation: Marie Abe

COSMOPOLITAN US