2004-05シーズンにバルセロナのトップチームでデビューを果たしたリオネル・メッシ。それから16年が経過し、ついに退団の可能性が示唆されている。
今回は『Planet Football』から、「リオネル・メッシがデビューする直前の試合でプレーしたバルセロナのスターティングメンバー」をご紹介しよう。これは2004年10月のヌマンシア戦だ。
ビクトル・バルデス
バルセロナのアカデミーから育成され、この時代には貴重な「ティキ・タカに合うゴールキーパー」として重要な役割を担った。
2004-05シーズンに彼は公式戦43試合でプレーし、リーガではサモラ賞(最小失点ゴールキーパー)にも輝いている。
昨年バルセロナのフベニールAで監督に就任したものの、わずか3ヶ月で解任されている。現在はオルタという4部クラブの指揮官。
ベレッチ
2004年にビジャレアルからバルセロナに加入したベレッチ。メッシと練習で対戦し、『ESPN』に対してこう話したという。
「彼はBチームからやってきた。ライカールト監督がスモールピッチでの11対11に加えた。イニエスタが『彼のことを知っているか?』と聞いてきたが、私は知らなかった。すると『気をつけろ』と警告してきたんだ。
初めて彼がボールを持ったとき思った。生意気な奴だなと。そして近づいてボールを奪う準備をしようとしたら、彼はもう私を抜いてゴールを決めていた」
ラファエル・マルケス
2003年の夏にやってきたメキシコ人MFは、センターバックとしても多くプレーした。彼はベレッチと違い、Bチームでのメッシの評判を聞いていたという。2019年に『FOX』へこう話している。
「すでにドレッシングルームではメッシについての話を聞いていたよ。バルセロナBで大活躍している新しいディエゴ・マラドーナだってね。その成長を間近で見られたことは素晴らしいよ」
カルレス・プジョル
バルセロナの伝説的なキャプテンとして知られている闘将カルレス・プジョルであるが、主将になったのはこのシーズンが初めてだった。
公式戦45試合に出場し、バルセロナをリーガのタイトル獲得へと導いた。そして、2014年に引退するまで最終ラインの中心的な存在であり続けた。
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
ファン・ブロンクホルストは左サイドバックが本職であるため、バルセロナでの4年間の練習で数多くメッシと対戦していたそうだ。
「メッシはバルセロナにやってきた若い少年だったが、『こんな選手は見たことがない』と思ったよ。トップチームに入ったばかりで、自分のサッカーをし、全員を手玉に取った。
彼は何でもできるよ。これまでのサッカーの歴史上最高の選手の一人だ」と2017年に『Sky』で語っている。現在は中国超級リーグの広州富力で監督を務める。
チャビ・エルナンデス
この時期、バルセロナのキーマンとしての地位を確立したチャビ・エルナンデス。そのパスセンスと試合を読むコントロール力でゲームを支配した。
2015年にカタールへと去るまで、メッシと並ぶ4回のUEFAチャンピオンズリーグ優勝を経験。世代最高の司令塔として名を馳せた。現在はアル・サッドの監督。
デコ
この年にFCポルトからバルセロナへと移籍してきたブラジル出身のポルトガル代表MF。この段階ではまだ主力にはなっていなかった。
しかしそれから重要な役割を任されるようになり、主力の一人に。2つのリーガタイトルとチャンピオンズリーグ優勝を経験し、チェルシーへと去っていった。
ロナウジーニョ
2004-05シーズンと言えば、ロナウジーニョが世界最高の選手だと認められていた時代。彼の素晴らしいテクニックがいくつものファンタジーを生み出し、様々な選手がそのプレーに憧れた。
ただジョゼップ・グアルディオラ監督は彼のピッチ外の行動が悪い影響を与えていると考え、2008年にミランへと放出。ロナウジーニョが着けていた10番はリオネル・メッシに渡された。
なお今年違法パスポートでパラグアイに入国したとして逮捕されたが、先日ついにホテルでの軟禁が解除されて釈放されることとなった。
サミュエル・エトー
2004年にマジョルカからやってきたエトー。デビューシーズンで公式戦45試合に出場し、29ゴールを奪っている。
2008-09シーズンにはメッシ、アンリとともに3トップを組んで強烈な攻撃を作り上げたが、その後ズラタン・イブラヒモヴィッチを獲得するための取引の条件として放出されることに。
なお、この試合でエトーは60分に交代となっている。ところが彼の代わりに入ったエジミウソンがすぐに負傷し、65分にはオレゲールが投入されている。
リュドヴィク・ジュリ
当時まだ28歳だったフランスの小兵ウイング、リュドヴィク・ジュリ。リオネル・メッシがトップチームに定着するにあたって、もっとも割を食った選手でもあるだろう。
だが、ジュリもメッシのプレーに感銘を受けたという。『Sport』のインタビューに語ったところによれば…。
「メッシはわずか16歳だったが、練習で我々全員をボコボコにした。彼を蹴り倒して嘲ったりもしたが、彼は何も言わずにプレーし続けた。すべてのプレーが危険で、すごかった。4人をぶち抜いてゴールを決めていたよ。レギュラーのセンターバックですら緊張するほどで、メッシにかなり激しく行ったが、それもものともしない。メッシはエイリアンだった」
なお、この試合でジュリはハーフタイムに交代となり、アンドレス・イニエスタが投入されている。
ヘンリク・ラーション
ベテランとなってからバルセロナに加入したスウェーデン伝説のFWラーション。このシーズンは怪我に悩まされ、12試合の出場に留まっている。
2006年に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝で2アシストを決め、優勝に貢献したあと、母国のヘルシンボリへと戻っていった。
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なお、ロナルト・クーマン監督のアシスタントコーチとしてバルセロナに呼び戻される可能性も示唆されている。
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