8月になり急に猛暑となりました。この時期、魚はアユやハモがまだまだ美味しい。貝ならツブガイ、ウニ、アワビ。イカ、タコも忘れてはいけません。8月11日放送の『多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N』の「旬食」は旬の食材の話題をとりあげるコーナーです。今回の食材は剣先イカ(ケンサキイカ)。多田が名古屋市中央卸売市場から中部水産株式会社の小島一成さんに電話で伺いました。

今が旬!

このお盆シーズンは台風の影響で漁が少なく、魚の価格は高めとなりそうです。
今回取り上げる剣先イカも、水揚げが少なく高値となりました。

この時期は長崎の対馬海峡近辺が剣先イカの主力漁場で、水揚げ港としては長崎、対馬、壱岐が多いそうです。

「〇〇イカ」はたくさんありますが、特に今回剣先イカを取り上げた理由は?

小島さん「日本近海で50〜140種類のイカが生息していますが、おいしさは剣先イカが一位、二位を争うと思います」

剣先イカは、その名の通り先が剣のようにとがっています。
ヤリイカやアオリイカに並ぶほど高級なイカで、甘みが強く上品な味わいが特徴です。
しかも今が旬、夏に一度は食べたいものです。
 

おいしいイカの見分け方

おいしい剣先イカの見分け方を聞きました。

小島さん「剣先イカはすらっとしたスリムなものよりずんぐりむっくりな方がおいしいです。
鮮度の見分け方ですが、獲れたては透明です。これが時間が経つと赤みのかかった茶色に変わってきます。その中でも光沢のあるものを選ぶと、おいしいものを食べられます」

イカで一番ポピュラーのは「スルメイカ」ではないでしょうか。違いを見分けるには、エンペラの形を比べるといいです。剣先イカはエンペラが胴体の半分ぐらいまで大きく、スルメイカは短くなっています。

また、色にも違いがあります。剣先イカの体表は薄い赤色、スルメイカは濃い赤茶色をしています。どちらも光沢があるものが新鮮です。
 

おいしい食べ方

おいしい食べ方は生でお刺身でしょうか?

小島さん「8月中は刺身が最高の味ではないでしょうか。これをさしみ醤油でなくて、わさびもなくて、普通の醤油だけで食べると、最上級の素材のよさを楽しめると思います」

他にも湯引きしてもプリプリ感が増して、お刺身とは違った食感を楽しめます。
調理方法は、ワタを抜いてそのまま1〜2分湯引きするだけ。火を通しすぎると固くなるので、熱湯にさっとくぐらせるだけで構わないそうです。
 

今年は豊漁に期待!

このシーズンの漁獲量はどうでしょう?

小島さん「お盆を過ぎると、漁場が東寄りに変わります。地元の漁師さんの話によると、梅雨明けから急に漁が上がった時は豊漁ではないか、と言われているので期待できます。一度は食べていただきたいです」

多田しげおは「鮮度のいいものを手に入れて、ぜひお刺身で食べてくださいということですね」と、まとめました。

透明の剣先イカのお刺身は、ほんのりとした甘味と食感が格別ですね。
(みず)
 

多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N
2020年08月11日08時15分〜抜粋(Radikoタイムフリー)