中国メディア・東方網は10日、日本の学校で行われている体育の授業について「果たしてみんなが言うように『変態』なのか」とする記事を掲載した。

 記事は、中国の教育界において国語や数学など教師に比べると、体育教師の地位は低いと紹介。「体育教師たちの境遇から、中国の教育における体育の軽視が見て取れるが、隣国の日本では異なる教育観念が存在するのだ」とした。

 そして、日本の学校では体育の授業が重んじられており、子どもたちも積極的に運動に取り組んでいるとした。日本の体育授業を撮影した動画からは、宙返りや倒立などレベルの高い運動を軽くこなす子も見られ、多くの中国のネットユーザーが「変態だ」、「子どもの健康上良くない」などといった感想を残すと紹介している。

 そのうえで、日本では子どもの身体能力を高めることが大切にされており、小中学校では単に体育の授業が設定されているだけなく、マラソン、水泳、各種球技などその内容も実に豊富であると説明。授業以外にもスポーツ少年団や部活といった取り組みも盛んに行われているとした。

 記事は、日本と中国の状況を比較したうえで「それでも日本の体育は『変態』と言えるだろうか」と疑問を提起。健康な体を持つ子どもを育てられなければ、どんなに勉学の成績が良くても意味がないとし、「勉強至上」の考え方は捨てるべきだと呼びかけた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)