第98回全国高校サッカー選手権大会・準決勝が11日に行われ、青森山田(青森)と帝京長岡(新潟)が対戦した。

 序盤から帝京長岡が果敢にゴールに迫る。11分には、矢尾板岳斗がバックパスをさらうが惜しくも枠を逸れた。

 しかし、先制したのは青森山田だった。右サイドでスルーパスを通すと、クロスに合わせたのは田中翔太。下がりながらの体勢だったが頭で合わせ、16分に青森山田が貴重な先制ゴールを記録した。

 22分には晴山岬がゴール前でボールを受け決定機を作り出したが、シュートは枠を逸れ絶好の機会を逸した。さらに37分、クロスから帝京長岡にここまでで最大のチャンスが訪れる。しかしこれも最後は松木玖生がヘディングでクリアし青森山田は集中を切らさない。

 後半の立ち上がりにまたも試合が動く。47分、右サイドを突破し、クロスを上げると、ファーにポジションをとった松木が流し込み、ネットを揺らした。前半終了間際にクリアでチームを救った松木のゴールで青森山田がリードを2点に広げる。

 65分、晴山が巧みなボールコントロールから抜け出したが、これは青森山田の守護神佐藤史騎がビッグセーブで立ちはだかる。

 押し込んでいた帝京長岡が遂に反撃の狼煙をあげる。77分、田中克幸がドリブルで持ち上がり青森山田のディフェンスを切り裂くと左足を振りぬき遂にGK佐藤の牙城を崩した。点差を1点に縮めた。

 しかし青森山田の集中した守備を前に反撃は届かず。前回王者の青森山田が決勝へコマを進めた。

【スコア】
青森山田 2−1 帝京長岡

【得点者】
16分 1−0 田中翔太(青森山田)
47分 2−0 松木玖生(青森山田)
77分 2−1 田中克幸(帝京長岡)