第77回ゴールデン・グローブ賞での男優賞受賞から1週間とたたない現地時間10日、映画『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが気候変動に関するデモ活動中に逮捕された。アメリカの各メディアが報じている。

 ホアキンは、女優のジェーン・フォンダが毎週金曜日に“政治家たちは気候変動に対処するための行動を取るべき”とワシントンD.C.で開催してきた抗議活動「Fire Drill Fridays(金曜日の火災訓練)」の最終日に参加。アメリカ合衆国議会議事堂前の階段を占拠し、妨害や迷惑行為で逮捕されることになった。

 アメリカ合衆国議会議事堂警察は今回のデモで147名を逮捕したと発表し、「Fire Drill Fridays」の広報はその中にホアキンと俳優のマーティン・シーンも含まれていると認めた。二人はすでに釈放されており、どんな罰則が科されたのかは不明だ。ヴィーガン(完全菜食主義)で知られるホアキンは、デモ活動では肉食および楽農産業を批判していたという。彼は第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式の受賞スピーチでも気候変動について訴え、主催のハリウッド外国人映画記者協会が肉食・畜産が気候変動に影響を与えていることを認識し、ヴィーガンメニューを採用したことに感謝していた。(編集部・市川遥)