ゲームプラットフォームとしてスマートフォンやタブレットが人気となっている昨今ですが、早くからこの可能性を見出し、高スペックのゲーミングタブレットとして「SHIELDタブレット」をNVIDIAが投入していました。この製品が日本で発売されたのが、2014年の今日です。スペックを見てみると、SoCにNVIDIA Tegra K1、2GB RAM、16GB ストレージ、8インチ液晶(1920×1200ドット)、デュアルステレオスピーカー、5MPカメラ、IEEE802.11a/b/g/n、重量390gといったもの。2014年の製品だという点を念頭に置きつつもう一度見てみるとわかる通り、当時として結構なハイスペックなモデルです。

このハイスペックを何に使うかといえば、もちろんゲーム。得意とする高い3D性能を活かし、重たいタイトルでも快適に遊べるというのがメリットでした。また、早くからストリーミングによるプレーにも対応。PCゲームの画面を低遅延で飛ばし、リモートで遊べる端末としても考えられていました。さらに動画サービスとの連携も考えられており、ShadowPlayに対応するほか、Twitchでの実況も単体で出来るというのが他のタブレットにはない機能です。

タブレットと同時に、Wi-Fi接続で低遅延となるSHIELDコントローラーも発売。ゲーム用途への取り組みが本気のNVIDIAだけに、このあたりもぬかりありません。

ただし、ゲーム機としては4万円以上(コントローラー別)という価格がやや高めだったこと、Androidで動くゲームの多くはSHIELDタブレットほどの性能がいらないこと、ローカルでのストリーミングプレーはそれほど需要がないことなどがあり、ヒット作とはなりませんでした。



最近はSIEの「PlayStation Now」はもちろん、Googleの「Stadia」、マイクロソフトの「xCloud」など、ストリーミングによるゲームサービスが注目されています。この流れに乗って、再びゲーミングタブレットを投入して欲しいですね。

10月10日のおもなできごと


2008年、イー・モバイルが「Touch Diamond S21HT」を発売

2008年、オンキヨーがソーテックのネットブック「C1」を発売

2011年、ソニーが業界初の3Dサラウンドヘッドホン「MDR-DS7500」を発売

2013年、ニコンが防水ミラーレス一眼「Nikon 1 AW1」を発売

2013年、ソニーが新型PS Vita「PCH-2000」を発売

2014年、ソニーがEマウントのレンズスタイルカメラ「ILCE-QX1」を発売

2014年、NVIDIAがゲームに特化した「SHIELDタブレット」を発売

2018年、Insta360が5.7k動画撮影に対応した「Insta360 ONE X」を発売