ロッチデールDFマセソン、ユナイテッドからゴールを決めて英紙が逸材の素顔を特集

 イングランドではリーグカップの3回戦が各地で行われ、名門マンチェスター・ユナイテッドは現地時間25日に英3部ロッチデールと対戦。

 この試合で注目を浴びたのは、後半31分に同点ゴールを決めたロッチデールの右サイドバック、16歳のDFルーク・マセソンだ。クラブ史上最年少出場記録を保持する逸材の素顔を英紙「テレグラフ」が特集している。

 オールド・トラッフォードで行われた一戦はホームのユナイテッドは後半23分にFWメイソン・グリーンウッドのゴールで先制。しかし同31分、ロッチデールは左サイドからゴール前へ高いクロスをゴール前に送り込むと、逆サイドから走り込んだマセソンが右足ダイレクトで合わせ、ユナイテッドゴールに強烈な一撃を叩き込んだ。

 試合はPK戦までもつれ込み、5-3でユナイテッドが辛勝したが、注目を集めているのはやはり16歳マセソンだ。

「ロッチデールのティーンエイジャー、ルーク・マセソンはマン・ユナイテッド相手に衝撃の同点ゴールを決めた翌日には学校の試験を受けていた」

「テレグラフ」紙はこのような見出しで、マセソンの素顔を報じた。誰もが憧れるオールド・トラッフォードのピッチに立った16歳のマセソンだが、試合翌日には普通の学生となんら変わりのない生活を送っていたようだ。

 記事によれば、マセソンは大学進学に向けたシックスフォームで、心理学、歴史、社会学の3科目でAレベル(一般教育修了上級レベル)の授業を取っているという。昨季に15歳336日でトップデビューし、クラブ史上最年少出場記録を持つ若武者は学業にも熱心に励んでいる。

バックアッププランも語るマセソン 「世界最高の選手になれる可能性もあるけど…」

「試合の日も本当は学校があったんだけど、休みをもらったんだ。(ロッチデールは)オフだったから、その埋め合わせのために(試合翌日の)木曜日に学校へ行ったよ。心理学のテストが待ちきれなかったよ」

 学業とフットボーラーを両立しているマセソンはこのように語っていたという。このコメントについて、記事では「最後の一文は多くのティーンエイジャーとは異なるところだが、マセソンは普通の16歳ではない」と言及されている。

 また、マセソンは自身の将来について冷静に考え、すでに“バックアッププラン”も考えたうえでプレーしていると語っている。

「教育は僕が好きなことの一つだ。ロッチデールも学校も僕を支えてくれている。学ぶことは大好きで、僕のしたいことでもある。フットボールでは何も保証されていない。この先、何が起こるかは分からない。世界最高の選手になれる可能性もあるけど、どんなことでも起こりうる。僕はバックアッププランを持っていたいんだ」

 まさに文武両道を貫くマセソンの活躍に今後も注目だ。(Football ZONE web編集部)