9月29日からYouTubeにて配信がスタートする学園ドラマ「JKコンプライアンス」は、エピソード1〜5、全20話からなる学園ドラマ。同じ高校で生活をする女子高生5人、各エピソード1人ずつフォーカスして現代を生きるJKのヒミツとリアルを描いた内容になっています。

今回はそんな「JKコンプライアンス」の監督・脚本を務めたYouTuberやアーティストなど多方面で活躍するシイナナルミさんと、episode.1の主人公・アサミを演じたNagomiさん、episode.2の主人公・サヤカを演じた半澤楓さんにインタビューしました♡

3人が「JKコンプライアンス」の主人公のようにヒミツにしてきたことって?

――はじめに、「JKコンプライアンス」はどのような背景から着想を得た?
最初に「学園ドラマをつくりたい」とお声掛けしていただいたのが始まりです。ただ、そこで「キラキラした青春ドラマはつくれませんよ」というお話しはしました。

というのも私自身、人間の本性や毒をテーマにした作品作りをしてきたので。そこで悩みや隠し事、コンプレックスといった人には知られたくない裏を持つ女子高生にフォーカスした作品づくりに挑戦したいと思い、脚本を書いていきました。

――タイトルも印象的ですね。
タイトルは思うつくままに関連するワード書いていったのですが、ふと「コンプラって最近聞くな」と思い、意味を調べたら「規則を守る」という意味で、作品の世界観にはもちろん、言葉の響きもいいなと思ってこのタイトルに決まりましたね。

――「ヒミツ」をテーマにした作品でもあると思うのですが、学生時代に秘密にしていたことってありますか?
シイナナルミ:私は高校生の時に、地下アイドルとして活動していたことですかね。中途半端な知名度で知られてしまうと「アイドルやってんの?自己紹介してよ〜」みたいに茶化されるじゃないですか(笑)。

それにアイドル=男に媚びる仕事って思う人も少なくないですしね。

Nagomi:普段は小さい時から歌とダンスをやっていて、ダンスは自信はあるんですけど歌は自信なくて…。友人からは「ダンサーになるんだよね!」みたいに言われることがあるんですけど、実際は歌って踊れるアーティストになりたいなと思ってます。

ちなみにヒミツにしていたことじゃなくて、今でもヒミツにしていることです(笑)。

半澤楓:私は女優になりたいと物心ついたときから思っていたんですけど、現実的に考えてみると、ほんの一握りしか活躍できない世界じゃないですか。

なので簡単に口出すのが恥ずかしいし怖かったので、高校3年生まで言ってなかったですね。

ある時、友達に「本当は何がしたいん?」と聞かれて、その気持ちを打ちあけたんです。以降、前向きに考えられるようになって、出場した女子高生ミスコンでは受賞することもできました。その友達がすべてのきっかけを作ってくれましたね。

――Nagomiさんは整形したインフルエンサー・アサミ役を演じていますが、もしインフルエンサーになれるならどんなことを発信したい?

Nagomi:私は人とかぶらないファッションが好きなので、コーデの写真をアップしたり昔からやっているダンス動画など自分が好きなモノをギュッと詰め込んだアカウントで発信したいなと思います!

――品行方正なクラス委員長・サヤカを演じた半澤さん。実際、高校生時代はどんなJKだった?

半澤楓:実は私も、クラスで副委員長を務めたり所属していた吹奏楽部でドラムメジャーというリーダー的な役職についたりと、サヤカと共通する点が多かったです。

なので「真面目でいないといけない」というサヤカに感情移入できて、スッと役に入り込むことができました!

作品の中で特に意識したことや共感したこと、見どころを教えて!

――脚本・監督を務めるのにあたって意識したことや念入りにリサーチしたことは?

シイナナルミ:まずは主人公たちと同じような境遇にいるような子たちが「JKコンプライアンス」を観終わった時に、「やっぱ私って間違ってるんだ」と思わずに自己肯定ができる内容になっているかどうかを第一に考えて制作しました。

リサーチという面では女子高校生にインタビューをして「こういうニュースあったけど実際はどう?」というように日常生活を中心に聞いていきました。

インタビュー前は高校生によるパパ活や整形って特異な例だと思ってたんですけど、全然日常的なことであることに驚きました。夏休みのうちに二重整形、パパ活アプリを使ったお小遣い稼ぎも身近にあるんだなーって。

そういう点も知れたことで作品の内容も大袈裟になりすぎず、かといってありふれた日常になりすぎることもなく、忠実に再現できたかもしれないです!

――学生ならでは「面倒くさいな…」と思ってしまうオキテやルールは?

シイナナルミ:やっぱり女子トイレに一緒にいくことですかね(笑)。女子トイレに行くときってほとんどが、人の陰口。トイレに行きたくなくても、行かないと悪口を言われるので行かざるを得ないんです。

その経験が生きていいシーンが撮れたというのも事実なんですけどね(笑)。

半澤楓:私も女子トイレ問題かな。シイナさんの話を聞いていて、心の中で「うんうん」ってうなづきながら聞いてました!根も葉もないうわさ話が好奇心で広がっていってしまうのも、煩わしいな〜と思ってました。

Nagomi:中学では友達と意見を合わせて話さなくちゃいけない空気感が、ほんとに嫌で(笑)。ひたすら両親やダンス仲間に「学校行きたくない!」って言ってた気がします。

――最後に「JKコンプライアンス」の見どころを教えて!
Nagomi:Episode.1では、とある場所でのダンスシーンがあるんですけど、実は私が振付をしたものになっているので、そこは注目して見てもらいたいです!「ここ、クラブですか?」みたいな照明使いも気に入ってます。

またアサミが怒りをあらわにするシーンがあるんですけど、プライベートで怒ることがないので「〜じゃねぇんだよ」みたいな乱暴な言葉づかいも新鮮な気持ちでチャレンジできました!

半澤楓:パパ活をテーマにしたEpisode2の主人公・サヤカは優等生があるがゆえに、周囲の目線を気にしすぎて「自分って何?」って思い悩むシーンは共感できるかなと思います。

作品を観終わった後に「素の自分でいいんだ」と演技を通して思ってもらえたら嬉しいです!

シイナナルミ:「感情」の在り方をとても大事に描くよう意識していたので、セリフだけじゃなくセリフがない無言の空気感も注目してほしいです。

役を演じるのではなく役になるというのを演者の方にも指導してきたので、そこもぜひ注目してみていただけたらと思ってます!

SHIBUYA109 2Fの大型ビジョン「COCO SPOT」では9月24日、25日の2日間限定で『JKコンプライアンス』のトレーラーが配信されるのでぜひチェックしてみてくださいね♪