蒸し暑い日に食べたくなる、冷たいおやつ。わざわざ買いに行かなくても、いつも食べているお菓子を冷凍保存すると、食感の違いが新鮮な、新感覚スイーツに早変わり!
冷凍術のプロ、西川剛史さんに、簡単ひんやりおやつを紹介してもらいました。

冷凍庫で手軽につくれるひんやりおやつ



●<ポテトチップス>食べかけのものもしっけずにサクサクのまま!


ポテトチップスを冷凍すると意外なおいしさに冷凍したポテトチップスは、ひんやりしていてサクサク感もアップ!食べかけのものも油脂成分の酸化が抑えられるので最後までおいしくいただけ、ビールのつまみにも最適です。

【冷凍方法】

開封前のものはそのまま、開封後のものは冷凍用保存袋に移し入れ、口をとじて密封して冷凍室へ。市販の袋のまま、食品用クリップを使って密封しても。

●<プリン>室温で半解凍するとケーキのような食感に


冷凍プリンの食感市販のプリンはそのまま凍らせるだけで、高級感のある新食感スイーツに。焼きプリンやなめらかタイプなど、いろいろな種類のプリンで食感の変化を楽しめます。

【冷凍方法】

市販の容器のままフタを外さずに、冷凍室に入れて凍らせればOK。凍ったままだとアイスのような、常温で少し溶かすと、ねっとりしたケーキのような食感に。

●<焼きイモ>スイートポテトのような食感に


冷凍した焼きイモは常温で少し溶かすと、まるで冷たいスイートポテトのように!ホクホクした食感のイモよりも、ねっとりした安納芋などのイモを使うのがおすすめです。

【冷凍方法】

熱いものはしっかり冷ましてから、1本ずつラップでくるんでぴっちり包みます。さらに冷凍用保存袋に入れ、中の空気を抜いて口をとじ、冷凍室へ。

●<マシュマロ>凍らせるだけでモチモチの新食感に!


マシュマロは冷凍してもカチカチには凍らず、おもちのようなモチモチの食感に!そのままはもちろん、アイスクリームやフルーツに添えてもおいしくいただけます。

【冷凍方法】

そのまま冷凍用保存袋に入れ、重ならないように広げて薄く平らにします。できるだけ中の空気を抜き、口をとじて密封して冷凍室へ。

●<ヨーグルト>さわやかな味わいのアイスに早変わり!


ヨーグルトは、さわやか風味のヘルシーアイスに変身。加糖のカップヨーグルトはフタの中央に穴をあけ、割り箸などを突き刺して冷凍すれば、棒アイスも簡単につくれます。

【冷凍方法】

無糖のプレーンヨーグルトは、砂糖やジャムを加えれば分離しません。冷凍用保存容器に入れ、フタをして冷凍。加糖タイプはパッケージのまま冷凍可。

●<チーズ蒸しパン>チーズケーキのようななめらかな舌触りに


コンビニなどで売っているふわふわのチーズ蒸しパンは、冷凍するとしっとりした食感になり、チーズケーキのようななめらかな舌触りに! 常温で少し解凍して、半解凍で食べても美味。

【冷凍方法】

冷凍用保存袋に入れ、中の空気を抜いて口をとじ、冷凍室へ。未開封品は袋ごと冷凍も可。カステラやチーズケーキも、冷凍すると新食感が楽しめます。

●<リンゴ>凍ったままでも半解凍でも楽しめる


リンゴは凍ったまま食べれば、シャリシャリのおいしいシャーベットに。常温で少し解凍するととろりとして、異なる食感が楽しめます。好みでシナモンをふっても◎

【冷凍方法】

よく洗ってから芯を除き、皮つきのまま8〜16等分のくし形にカット。1切れずつラップでくるんでぴっちり包み、さらに冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。

●<ミカン>スムージーやトッピングにもぴったり


冷凍ミカンは、さっぱりした甘さで清涼感もたっぷり!房にばらしておけば凍ったまま食べたい分だけ食べられ、スムージーにしたり、ヨーグルトにそのままトッピングしたりできます。

【冷凍方法】

外の厚い皮をむいて房ごとに分け、冷凍用保存袋に重ならないように入れます。中の空気をしっかり抜き、口をとじて密封して冷凍室へ。

冷凍ワザを活用すれば、いつものおやつが異なるおいしさに!初めて味わう新食感を、ぜひ試してみてください。

<撮影/難波雄史 調理協力/あまこようこ 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【冷凍生活アドバイザー西川剛史さん】

冷凍生活アドバイザー、野菜ソムリエプロ。冷凍食品メーカーや販売会社で商品開発等を経験後、冷凍の専門家として起業。冷凍の資格である「冷凍生活アドバイザー養成講座」を開講。テレビや雑誌で活躍するほか、著書に『もっとおいしくなる超・冷凍術』
(洋泉社刊)。公式サイトはVefroty