インタビューの中でロベルト・レヴァンドフスキは、バイエルン・ミュンヘン入団当初について振り返っており、その発言は古巣ボルシア・ドルトムントのファンの耳にとっては決して、居心地の良いものではなかったことだろう。

 これまで5年間にわたり、バイエルン・ミュンヘンのゴールゲッターとして得点を積み重ねてきた同選手は、「バイエルン・ミュンヘンに来た、その初日を思い起こすと」と、クラブ公式ページでのビデオインタビューにて振り返っており、「ユニフォームに初めて袖を通した時」に、「特別な感覚に包まれた」ことを明かした。

 それまで所属していたボルシア・ドルトムントでは、2011、2012年にリーグ優勝、2012年には国内二冠制覇を達成し、その翌年にはCL決勝にまで歩みを進めたが、「初めてその時に、ビッグクラブのユニフォームに身を包んだ、そういう感覚を覚えたんだよ」とコメント。

 「ここに来れたことが誇りだった。なぜならバイエルンは、リーグ争いでもドイツ杯でも、チャンピオンズリーグでも優勝争いを演じることができる」それが移籍を決断した理由であり、「それが僕にとっての1つの指針だった。キャリアのステップアップをはかるため、そういうクラブへと移籍したいと思うし、残りたいと思うものだ」と言葉を続けている。

 ただこれまでの在籍期間において、バイエルンへ常に残留を希望し続けていたか、については疑問の残るところだ。バイエルン加入以降、1度もCL決勝の舞台に進めていないポーランド代表は、これまで幾度となく移籍の可能性が取りざたされ続けてきた。ただ31才となったこの夏、先日にはバイエルンとの契約を31才で、2023年まで延長することが発表されている。