ソニーは、高解像度撮影性能を強化したミラーレス一眼カメラ「α7R mark IV(ILCE-7RM4)」を発表しました。35mmフルサイズで有効画素数は61メガピクセル(6100万画素)と、前モデルから1.4倍の増加。61メガピクセルで秒間10連写も可能など、連写性能にも優れています。2019年9月発売で、米国での価格は3500USドル(約38万円)としています。

【追記 7月17日 13:27】

日本向けに発表されました。9月6日発売で、価格は40万円前後(税抜)となる見込みです。
関連:「α7 IV」日本では9月6日発売、価格は税抜40万円前後​​​​​​​

もともと飛び抜けて高解像度なセンサーを搭載していますが、連写した画像を合成して高解像度化する「ピクセルシフト撮影」では、新たに16枚の合成に対応し、さらに高精細な240.8メガピクセルの写真を作成できます。ダイナミックレンジは前モデルから1段アップし15段階に対応。陰影が強いシーンでもくっきりと撮影できるとしています。



フォーカスポイントは567点でフルサイズ画角の74%をカバー。APS-C解像度で撮影する場合は、26メガピクセルでフォーカスポイントはフレームのほぼ全域を325点でカバーすることになります。連写では秒間10フレームで最大68枚までの記録に対応します。



ボディ内に5軸手ブレ補正機能を内蔵。シャッターユニットの再設計や画像安定化アルゴリズムの見直しにより、61MP撮影でも5.5段の手ブレ補正を実現しています。レンズマウントはもちろんソニーEマウントで、今までに発売されている52本のソニー製レンズ群はすべて利用可能です。



常用ISO感度はISO100〜32000で、拡張ISOとしてISO 50〜ISO 102400までの設定に対応。なお、最高ISO感度については前モデル「α7R III」(常用最高51200、拡張最高ISO204800)を下回っていることになります。

電子ビューファインダーは576万画素に高解像度化。通常100fpsで駆動する上、フレームレートを「高」に設定すると120fpsでの駆動も対応し、高速で動く被写体を捉えやすくなっています。

動画撮影では4K/HDRでの記録に対応する上、リアルタイム瞳AFがはじめて動画撮影もサポート。動画撮影中にリアルタイムに人物の瞳を認識して、フォーカスを合わせ続けられます。さらに、動画撮影中にタッチパネルでフォーカス対象を選択することができるようになりました。

また、動画では音声のデジタル信号での転送に対応し、オーディオノイズの低減も図られています。同時に発表された新しいショットガンマイク(ECM-B1M、350ドル)は、8つのマイクを直列に配置。並列で音声処理を行うことで、正面、前方の広範囲、全方位という3つの方位から選んで音を拾うことができます。




これまで通り、Wi-FiとUSB Type-Cでのデータ転送に対応。有線接続ではUSB 3.2 Gen1接続をサポートし、RAW画像の転送を高速化しています。データ記録はSDスロットを2基備え、どちらも高速転送規格UHS-IIに対応。2枚への同時記録や、RAW/ JPEGデータ・静止画/動画の分離記録が可能です。

大きさは約128.9×96.4×77.5mm(暫定値)、重さは約578g(暫定値)。連続撮影枚数はスチール撮影時(ファインダー使用)で530枚、動画撮影時で90分としています。2つのバッテリーを追加できる縦持ちグリップ(400ドル)も用意されます。