世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、真昼に起きた怪現象……。

文・イラスト 犬養ヒロ

【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 15

真昼の怪現象

知りたくない度

(P.N こぶたちゃん 47歳・女)の体験談

今からもう15年ほど前になります。K県のアパートの2Fに主人と先代の猫1匹と住んでいました。

ある日の午後、ふと畳の部屋を覗くと いつものように飼い猫が、畳んである布団の上にチョコンと乗って眠っています。

何の気なしに猫の側へ近づいたその瞬間……!

カーテンレールに掛けてあったハンガーが 突然ブルンブルンと揺れ始めたのです!!

ガラス戸はしっかり閉まっていて、 鍵もかけたまんま。また地震でもなく、 とにかくハンガーだけがブルンブルンと勢いよく揺れていて……。

私は茫然自失となり、立ちつくしたまま ハンガーが揺れるのをただ見つめていました…。

結局20回程は揺れたと思います。

ふと我に返り、とにかく猫をこの部屋から連れ出さないとと思い、慌てずに平然を装い、猫を抱っこして畳の部屋から出ました。

窓の外はすごくお天気が良くて、それがなおいっそう、先ほどの不可思議現象を 際立たせていました……。

知ってしまった犬養さんのつぶやき

これは、いわゆる「ポルターガイスト現象」だよね…! ハンガーが目の前でいきなり激しく揺れ出したりなんかしたら、実際には度肝が抜かれるぐらいビックリする体験だよね〜〜〜!

これがもし、夜中の丑三つ時に起こったんなら、近寄って欲しくないタイプの霊だろうねー。でも、このお話からはあんまり「怖さ」を感じないから、きっと自分がいることに気づいて欲しい「霊の自己アピール」で、悪意は無さそうに思うな〜。

猫がいつも通り気持ちよく寝てるなら大丈夫。ここだけの話、動物には霊が視えているからね…。

霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――

by犬養ヒロ