直近で拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお届けします。今回は「もうすぐ宇宙旅時代」「Firefoxアドオン全滅の理由」「SkullcandyがAirPods風イヤホン」などの話題をお届けします。
英国の大富豪リチャード・ブランソン卿の宇宙旅客企業Virgin Galacticが、米ニューメキシコ州にあるスペースポート・アメリカにその宇宙船VSS Unity(SpaceShip Two)や操縦士らを移しました。いよいよ商用宇宙旅行の開始が近づいて来ている模様です。
VSS Unityは2018年12月に初めてNASAやアメリカ連邦航空局が宇宙と規定する高度80kmに到達し、その2か月後には初の乗客と言えるパイロットインストラクターを乗せたフライトを実施するなど順調にテストを消化してきていました。
Virgin Galacticは「この計画はカリフォルニアのモハーベからニューメキシコ州にあるスペースポート・アメリカに宇宙旅行スタッフと宇宙船を移動させるまでに進んだ」と発表しました。Virgin Galacticはまた、100人のスタッフを新しい本社に移動させています。今後夏までの間に、VSS Unityをロケット推進が可能な上空まで運ぶVMS Eveが到着し、最終的なテストフライトを完了する予定です。
ちなみに、ブランソン卿はこの2月、アポロ11号の打ち上げ50周年を記念して2019年7月16日を初飛行の日に希望すると語り、自らが宇宙旅行客としての第1号になる意向を示しています。
米国および英国でBMWのコネクテッドサービスConnectedDriveが動作不能となり、AppleのCarPlay機能も使えなくなりました。ConnectedDriveではCarPlayを通じてナビゲーションや通話など各種機能を管理できます。しかし逆に言えば、ConnectedDriveが死んでしまうとこうした機能は当然使えません。
問題をややこしくしているのは、BMWがこの不具合についてなにも公表せず、問題の修正がいつになるかもユーザーに伝えていなかったこと。BMW UKはここ数週間でConnectedDriveサービスにいくつかの不具合があったことを認めましたが、ほぼすべての顧客に対してこの問題を解決したと述べています。またBMWは米Engadgetの問い合わせに対し「不具合原因を特定し、大多数の顧客がサービスを復旧させるための修正を実施しました」と記したメールをユーザーに送信したとのこと。ただし一部のドライバーの車には依然として問題が残り、個別に対応していると述べました。
最終的に、BMWは5月10日までに米国におけるConnectedDriveの不具合を解消したと公表しました。また不具合の原因はConnectedDriveサービスのアップグレード作業に伴い、一部機能が正しく動作しなかったとのこと。
Firefoxの最高技術責任者を務めるEric Rescorla氏が、このあいだ発生したFirefoxブラウザーのアドオンがすべて無効になった原因を解説しています。
Firefoxアドオンは、プリインストールのルート証明書から中間証明書、さらにアドオンのエンドエンティティ証明書を経由してアドオンへと順繰りに署名がなされて機能します。ここで問題となるのは、ほとんどすべてのアドオンは同じ中間証明書を利用していたことでした。そして、この中間証明書の有効期限が切れてしまったことが、アドオンの全滅という現象を産み出しました。
Rescorla氏によると、Mozillaが問題を検知したのは5月3日の午後6時頃で、MozillaはこのときFirefoxアドオンの署名の更新を準備していたとのこと。すべてのアドオンは約24時間ごとにチェックされるものの、四六時中Firefoxが起動して使われているわけではないため、チェックの時間はユーザーごとに異なります。とはいえ、これが動作するとアドオンは有効期限切れと見なされるため、みるみるうちにその数は増えてゆきました。
Rescorla氏は、新たな中間証明書の振り出しや修正プログラムなど時間を要する手順を踏んだため、修正プログラムのリリースが4日午前2時44分にまで遅れたと説明します。そして、リリース後それが行き渡るのにも6〜12時間がかかったと述べています。また、修正プログラムを適用せず古いバージョンを選択するケースもあるものの、修正プログラムが使えないほど古いバージョンのFirefoxをあえて使っている人にはなにも対処の手立てが用意できないため、安全な最新バージョンへのアップデートを勧奨するとしました。
Mozillaは週明けにも、正式な事後分析報告をリリースするとしています。
米国政府は、宇宙ビジネスでの主導権を握ることに力を注いでおり、同じことを考える国々との取引関係を構築しようとしています。その一環として米国は、宇宙探査、研究に加えて"ビジネスフレンドリーな規制の枠組み"について協力体制を構築すべく、ルクセンブルクとの覚書に調印しました。ルクセンブルクにとっては、小惑星採掘業を実現すべく米国のリソースを活用するための重要な一歩となるはずです。
米商務省は、これは同盟とよばれるものというより提携のための手段だと説明しました。EUの一員であるルクセンブルクは現実的な選択として米国との関係を構築したと言えそうです。たとえ小惑星採掘の開始がまだ何年も先になるとしても、今回の協定によって各国で宇宙商取引の話が活性化する可能性は大いにありそうです。
イヤホン、ヘッドホンメーカーのSkullcandyが、完全ワイヤレスイヤホンの新製品Indyを発表しました。すでに完全ワイヤレスイヤホンとしてはPushを投入しているSkullcandy。Pushは130ドルを現在100ドルに値引きして販売していますが、Indyはさらに安く80ドルという価格帯で、さらに左右のユニットから短い柄が伸びるその形状はまるで黒いAirPodsと言えるものです。
AirPodsは、初めて発表された当初、マイクやバッテリーを納めた白い柄の部分が耳の穴から垂れ下がっているように見え、そこはかとない間抜け感を感じる人が多かったように思います。しかしそれでも、アップル純正であるためiPhoneとの相性の良さ、さらにAirPodsを使う芸能人やスポーツ選手などの写真がネットやその他媒体に登場するにつれ、今度はそれが格好良いと思う人たちが増加。いまや完全に市民権を得て、さらに従来のW1チップに変えて高性能化したH1チップを搭載する第2世代も登場しています。
Skullcandy IndyはそのAirPodsに近い形状を採用して、さらにカナル型イヤーチップと着脱可能なスタビリティ・ゲルを組み合わせて高い装着性を持たせています。さらにIP55の防水(防汗)防塵性能を持たせることで、ジムでのトレーニングやランニング時でも落として無くしたりしない安心感を提供します。
Indyは通話操作、楽曲操作、音量操作用にタッチコントロールを採用し、内蔵マイクによるボイスコントロールも備えます。内蔵バッテリーは1回の充電で4時間の連続駆動が可能、さらに充電ケースは3回、Indyを充電できるため、電源コンセントがない場所でも16時間は音楽を聴くことが可能。1日8時間使ったとしてもまる2日はもつというわけです。
AirPodsが良いなとは思うけれど、あまりにみんなと同じものだとちょっとつまらないと思う人、やっぱり耳から白いのが出てるのには抵抗があるという人、そしてAirPodsよりも財布に優しい代替機種を探す人には、Skullcandy Indyはおすすめできる選択肢になりそうです。
Virgin Galactic、もうすぐ宇宙旅客業開始か
英国の大富豪リチャード・ブランソン卿の宇宙旅客企業Virgin Galacticが、米ニューメキシコ州にあるスペースポート・アメリカにその宇宙船VSS Unity(SpaceShip Two)や操縦士らを移しました。いよいよ商用宇宙旅行の開始が近づいて来ている模様です。
VSS Unityは2018年12月に初めてNASAやアメリカ連邦航空局が宇宙と規定する高度80kmに到達し、その2か月後には初の乗客と言えるパイロットインストラクターを乗せたフライトを実施するなど順調にテストを消化してきていました。
Virgin Galacticは「この計画はカリフォルニアのモハーベからニューメキシコ州にあるスペースポート・アメリカに宇宙旅行スタッフと宇宙船を移動させるまでに進んだ」と発表しました。Virgin Galacticはまた、100人のスタッフを新しい本社に移動させています。今後夏までの間に、VSS Unityをロケット推進が可能な上空まで運ぶVMS Eveが到着し、最終的なテストフライトを完了する予定です。
ちなみに、ブランソン卿はこの2月、アポロ11号の打ち上げ50周年を記念して2019年7月16日を初飛行の日に希望すると語り、自らが宇宙旅行客としての第1号になる意向を示しています。
New Mexico will be one of the very few places on the planet which will be hosting human spaceflight launches. We are initiating the move of our spaceship and operations team to New Mexico's @Spaceport_NM. https://t.co/n35fpAsv2Wpic.twitter.com/gDdjuk8UGl
- Virgin Galactic (@virgingalactic) 2019年5月10日
BMWのコネクテッド機能停止でApple Carplayも使用不能に
米国および英国でBMWのコネクテッドサービスConnectedDriveが動作不能となり、AppleのCarPlay機能も使えなくなりました。ConnectedDriveではCarPlayを通じてナビゲーションや通話など各種機能を管理できます。しかし逆に言えば、ConnectedDriveが死んでしまうとこうした機能は当然使えません。
問題をややこしくしているのは、BMWがこの不具合についてなにも公表せず、問題の修正がいつになるかもユーザーに伝えていなかったこと。BMW UKはここ数週間でConnectedDriveサービスにいくつかの不具合があったことを認めましたが、ほぼすべての顧客に対してこの問題を解決したと述べています。またBMWは米Engadgetの問い合わせに対し「不具合原因を特定し、大多数の顧客がサービスを復旧させるための修正を実施しました」と記したメールをユーザーに送信したとのこと。ただし一部のドライバーの車には依然として問題が残り、個別に対応していると述べました。
最終的に、BMWは5月10日までに米国におけるConnectedDriveの不具合を解消したと公表しました。また不具合の原因はConnectedDriveサービスのアップグレード作業に伴い、一部機能が正しく動作しなかったとのこと。
Mozilla、Firefoxのアドオンが一時全滅した原因を解説
Firefoxの最高技術責任者を務めるEric Rescorla氏が、このあいだ発生したFirefoxブラウザーのアドオンがすべて無効になった原因を解説しています。
Firefoxアドオンは、プリインストールのルート証明書から中間証明書、さらにアドオンのエンドエンティティ証明書を経由してアドオンへと順繰りに署名がなされて機能します。ここで問題となるのは、ほとんどすべてのアドオンは同じ中間証明書を利用していたことでした。そして、この中間証明書の有効期限が切れてしまったことが、アドオンの全滅という現象を産み出しました。
Rescorla氏によると、Mozillaが問題を検知したのは5月3日の午後6時頃で、MozillaはこのときFirefoxアドオンの署名の更新を準備していたとのこと。すべてのアドオンは約24時間ごとにチェックされるものの、四六時中Firefoxが起動して使われているわけではないため、チェックの時間はユーザーごとに異なります。とはいえ、これが動作するとアドオンは有効期限切れと見なされるため、みるみるうちにその数は増えてゆきました。
Rescorla氏は、新たな中間証明書の振り出しや修正プログラムなど時間を要する手順を踏んだため、修正プログラムのリリースが4日午前2時44分にまで遅れたと説明します。そして、リリース後それが行き渡るのにも6〜12時間がかかったと述べています。また、修正プログラムを適用せず古いバージョンを選択するケースもあるものの、修正プログラムが使えないほど古いバージョンのFirefoxをあえて使っている人にはなにも対処の手立てが用意できないため、安全な最新バージョンへのアップデートを勧奨するとしました。
Mozillaは週明けにも、正式な事後分析報告をリリースするとしています。
米国とルクセンブルク「宇宙商取引」協定結ぶ
米国政府は、宇宙ビジネスでの主導権を握ることに力を注いでおり、同じことを考える国々との取引関係を構築しようとしています。その一環として米国は、宇宙探査、研究に加えて"ビジネスフレンドリーな規制の枠組み"について協力体制を構築すべく、ルクセンブルクとの覚書に調印しました。ルクセンブルクにとっては、小惑星採掘業を実現すべく米国のリソースを活用するための重要な一歩となるはずです。
米商務省は、これは同盟とよばれるものというより提携のための手段だと説明しました。EUの一員であるルクセンブルクは現実的な選択として米国との関係を構築したと言えそうです。たとえ小惑星採掘の開始がまだ何年も先になるとしても、今回の協定によって各国で宇宙商取引の話が活性化する可能性は大いにありそうです。
Skullcandy IndyはAirPods風デザインで80ドル(約8800円)
イヤホン、ヘッドホンメーカーのSkullcandyが、完全ワイヤレスイヤホンの新製品Indyを発表しました。すでに完全ワイヤレスイヤホンとしてはPushを投入しているSkullcandy。Pushは130ドルを現在100ドルに値引きして販売していますが、Indyはさらに安く80ドルという価格帯で、さらに左右のユニットから短い柄が伸びるその形状はまるで黒いAirPodsと言えるものです。
AirPodsは、初めて発表された当初、マイクやバッテリーを納めた白い柄の部分が耳の穴から垂れ下がっているように見え、そこはかとない間抜け感を感じる人が多かったように思います。しかしそれでも、アップル純正であるためiPhoneとの相性の良さ、さらにAirPodsを使う芸能人やスポーツ選手などの写真がネットやその他媒体に登場するにつれ、今度はそれが格好良いと思う人たちが増加。いまや完全に市民権を得て、さらに従来のW1チップに変えて高性能化したH1チップを搭載する第2世代も登場しています。
Skullcandy IndyはそのAirPodsに近い形状を採用して、さらにカナル型イヤーチップと着脱可能なスタビリティ・ゲルを組み合わせて高い装着性を持たせています。さらにIP55の防水(防汗)防塵性能を持たせることで、ジムでのトレーニングやランニング時でも落として無くしたりしない安心感を提供します。
Indyは通話操作、楽曲操作、音量操作用にタッチコントロールを採用し、内蔵マイクによるボイスコントロールも備えます。内蔵バッテリーは1回の充電で4時間の連続駆動が可能、さらに充電ケースは3回、Indyを充電できるため、電源コンセントがない場所でも16時間は音楽を聴くことが可能。1日8時間使ったとしてもまる2日はもつというわけです。
AirPodsが良いなとは思うけれど、あまりにみんなと同じものだとちょっとつまらないと思う人、やっぱり耳から白いのが出てるのには抵抗があるという人、そしてAirPodsよりも財布に優しい代替機種を探す人には、Skullcandy Indyはおすすめできる選択肢になりそうです。
外部リンクEngadget 日本版