「営業系」では、保険代理店や人材サービス、IT・通信を中心に4月以降の入社を予定した募集が始まり、求人数が増加した。
【職種別 求人数増加率(前月比)】
技術系(化学・食品)6.4%増
営業系 4.8%増
技術系(電気・機械)3.3%増
企画・管理系 2.6%増
技術系(IT・通信) 2.0%増
技術系(メディカル)1.7%増
クリエイティブ系 1.7%増
販売・サービス系 0.1%減
専門職 0.5%減
技術系(建築・土木)1.0%減
事務・アシスタント系1.0%減
現在の転職市場についてパーソルキャリアでは、「求人数は2018年10月以降横ばいの状況が続いていたが、2月は新年度に向けた求人が出始めたことで、4カ月ぶりに最高値の更新となった」とした。
今後については「経済状況がやや不透明になりつつあるものの、中途採用への期待が高い企業は多く、2019年度も求人数が多い状態となる見込み」と分析している。 1月の転職求人数は前月比1.4%減、前年同月比3.7%増、転職希望者数は前月比15.0%増、前年同月比14.2%増だった。
転職求人倍率は前月比0.36ポイント減、前年同月比0.22ポイント減の2.13倍だった。
求人数は、1月に新たに募集を始めた求人は多かったものの、その増加幅が2018年の10〜12月と比べてやや落ち着いていることや、2018年12月で採用を終了したポジションがあったことなどにより、前月比98.6%と減少した。
転職希望者数は例年通り新年から転職活動を始めた人が多かったため、前月比115.0%と増加した。
前年同月比では、求人数は3.7%増、転職希望者数は14.2%増とともに前年を上回った。求人数は過去最高水準が続いているものの、転職希望者の伸びが求人の伸びを上回る状態が続いているため、求人倍率は前年同月比で0.22ポイント減と下降した。
業種別にみると、求人数の前月比は8業種(その他を含まない)のうち「小売・外食」、「メディカル」、「商社・流通」、「サービス」の4業種で増加した。特に伸びたのは、「小売・外食」(前月比8.9%増)、「メディカル」(同2.6%増)。
「小売・外食」では、コンビニエンスストアやECサイトで特に採用が活発だった。
「メディカル」(前月比2.6%増)では、CSO(医薬品販売業務受託機関)のMR職や、医療機器の営業職の求人数が増加している。
【業種別 求人数増加率(前月比)】
小売・外食 8.9%増
メディカル 2.6%増
商社・流通 1.8%増
サービス 1.2%増
メーカー 0.8%減
金融 2.6%減
IT・通信 7.0%減
メディア 8.9%減
その他 10.6%増
職種別では、求人数の前月比は11職種のうち「技術系(化学・食品)」、「技術系(メディカル)」、「事務・アシスタント系」、「販売・サービス系」、「技術系(建築・土木)」の5職種で増加した。特に伸びたのは、「技術系(化学・食品)」(前月比8.5%増)、「技術系(メディカル)」(同7.0%増)。
「技術系(化学・食品)」では、人材サービス会社の受託事業が伸びており、化学系の研究開発職の求人増加が顕著となっている。前年同月比でも18.3%増と伸びが大きかった。
「技術系(メディカル)」では、CRO(医薬品開発業務受託機関)や特定技術者派遣などの受託機関での臨床開発や研究職の求人数が増加している。
【職種別 求人数増加率(前月比)】
技術系(化学・食品)8.5%増
技術系(メディカル)7.0%増
事務・アシスタント系5.6%増
販売・サービス系 5.3%増
技術系(建築・土木)1.3%増
企画・管理系 1.2%減
技術系(電気・機械)1.4%減
営業系 1.6%減
専門職 2.8%減
クリエイティブ系 4.6%減
技術系(IT・通信) 5.4%減
現在の転職市場についてパーソルキャリアでは、「求人数の増加幅はやや落ち着いているが、過去最高水準を更新したのち横ばいとなっており、多くの企業が活発に中途採用を行っている」とした。
今後については「来年度の採用を予定した求人は2〜3月、場合によっては新年度に入ってから募集を開始するだろう。そのため、2月以降の求人数は高い水準が続く」と見込んでいる。
しかし、「今後の経済状況によっては、企業が採用計画の見直しを行い、3月末で募集が終了してしまう求人が出る可能性があるなど、今後の見通しがやや不透明」とも指摘している。
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