メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者で、世界を股にかけて活躍するクリエーターの高城剛さんへの年イチ恒例のロングインタビュー。今回は先日の記事に続く第2弾をお届けします。さらに、前回予告したメルマガ史上初の試みとなる画期的企画ですが、その内容はなんと、高城さんプロデュースの「時代を生き残るために必要最低限なモノを入れるサバイバルバッグ」が、もれなく全読者にプレゼントされる“付録つきメルマガ”の配信! 気になる概要は、記事の最後に紹介していますので、今すぐチェックを。

【関連記事】

● 高城剛が明かす、ファーウェイ問題とゴーン逮捕を結ぶ「点と線」● 高城剛の未来予想2019「今後、アメリカ西海岸で独立運動が起こる」

生産性向上を阻害する「日本式システム」の正体

──高城さんが2016年に書かれた記事「なぜヨーロッパは日本より働かないのに経済が成り立つのか?」が、今も検索経由で多くの方に読まれています。記事の公開から2年が経ってますが、状況は変わってないのでしょうか。

高城:よく国民性の違いがどうこうって言う人もいるけど、そういうのはあまり関係なくて、やっぱり組織の問題だと思いますね。

つい最近もレポートにありましたが、日本は有給消化率が先進国の中でもダントツに低いんです。韓国でさえ80%以上なのに、日本は50%ぐらいしかない。そのレポートによれば、日本は有給が申請しづらい空気があると。問題は、有給消化率などの「数字」にはありません。その空気にあります。

保守系評論家として知られた山本七平は、『「空気」の研究』で、西洋の一神教と日本のアニミズムの違いに答えを求めており、『日本人とユダヤ人』で、「日本人は日本教徒である」と論じています。つまり、アニミズムや和の精神を為政者や企業が巧みに用い、日本教徒は、いつでも出陣できる軍隊のように、働かなくても会社にいないといけないのです。

結果、数字を振り返れば、生産性が落ちるに決まってます。働かないんなら、帰った方がいいに決まってるのに、みんな会社にいなきゃいけないんですよ、日本教徒は。僕は、この人としても企業としても成長できない仕組みを「日本式システム」と呼んでいます。

最近は働き方改革だって叫ばれていますが、そんな言葉だけで日本の労働環境が改善されるとは思いません。ドイツでは、休暇中に会社のメールサーバーにアクセスしたら罰金があります。日本も最低限それぐらいやらないとダメでしょうし、「空気」を醸造している大元にメスを入れる必要があるでしょう。それは、マスメディア、特にテレビです。公共電波を使用し、日本教の「空気」を広くあまねく伝搬している間は、「よっぽどの大事」がない限り、「日本式システム」を自ら脱することはできないでしょう。

その力の源泉は、広告の仕組みにあります。また、「よっぽどの大事」とは、東日本大震災程度では済まないような出来事で、広告が出稿を止め、多くの人々が我に返るような時です。それがどんな出来事になるのか、まったく想像つきませんが、遠くない先に必ず来るでしょう。

歴史には、不思議とサイクルがあって、一番大きなサイクルによる社会変動は、太陽活動の変化によるものです。これにより、ローマ帝国の崩壊もフランス革命も明治維新も起きています。太陽光のプリズム解析により、地球の気候変動予測確率97%を誇るノーザンブリア大学のバレンチナ・ザルコヴァ教授によれば、地球はこれから寒冷化に向かい、17世紀後半から19世紀前半に近い状況へと変わります。当時は、小氷期になり、ロンドンのテムズ川が凍りました。これにより、食糧危機があちこちで起き、天災が勃発し、社会変動へとつながりました。

今日の最大の問題は、エネルギーになると僕は考えます。にわかに信じられませんが、可能性のひとつとして、頭の隅に入れておいた方がいいでしょう。明日のことなんて、誰にもわからない一方、広い可能性を事前に思案した人だけが残ると、歴史が教えているのです。

安全・安心な「日本製大麻」を東京で作るべきだ

──2018年10月、カナダが主要先進国で初めて娯楽目的の大麻が合法化しました。WHOも大麻に関する見解を大きく変えたこともあり、日本でも大麻解禁に向かう流れなんでしょうか。

高城:日本ではほとんど報道されませんが、昨年末にトランプ大統領が、ついに「改正農業法案」に署名しましたね。これにより、CBDなどの大麻製品は公共の場で広告が打てる商品になりました。日本でも2020年代初頭には、まず医療大麻から解禁になるんじゃないでしょうか。国内のあらゆる方面からの話を聞く限り、恐らく医療用大麻に関しては2020年代の初頭には、完全に解禁されそうです。

ただ、僕も含めて多くの人が今問題だと思っていることひとつあります。それは大麻から薬効成分の高い良質な成分を抽出したCBD、これは日本にも入ってきていて合法なんですが、この品質があまりにバラツキがあるんです。なかには「飛ぶ」成分、つまりTHCが合法量を超えているものも日本に入ってるんですが、どれが合法製品なのかわかりません。だから、一時的にすべてのCBDが違法化する可能性があります。現在、使用している方々は注意が必要です。

今後は、CBDも医療化して、今のように誰でも買える状況じゃなくなる可能性があります。アメリカも州によってはそうなるでしょうし、オーストラリアも今後そうなる可能性が高いので、これは致し方ないのかもしれません。カナダや米国で続々と「大麻スタートアップ」が誕生しているのにも、注目です。なにしろ、驚くほどに儲かるブルーオーシャンですから。

また、日本で今後医療大麻が合法化した際に、いったいそれをどこで作るのかという問題もあります。薬用成分の高い大麻の栽培免許は各都道府県知事によって発行されますが、戦後一度も発行されたことがありません。

そこで現実的な案として考えられるのが、いわゆるアーバンファーミング。農地で作るんじゃなくて、セキュリティ完備した都市のビルの中で水耕栽培を行う形です。これなら24時間稼働ができて、十毛作なども可能です。今後大麻が巨大産業となることを想定すれば、この形が一番ふさわしいと思います。

そこで僕が思う第一候補が、東京です。輸送に便利な羽田周辺なら土地が空いてますし、地価も比較的安価。それにアーバンファーミングなら、埋め立て地でも全く問題ない。場合によっては輸出も可能です。いま、中国の黒竜江省がアジアにおける大麻の一大栽培地なんですが、そこと対抗するためにも、羽田はまさにうってつけの場所なんじゃないかと考えています。万全のセキュリティ体制のもと、お金のかかった「日本製大麻」を東京で作ることが、粗悪で違法な大麻の流通に歯止めをかけることにも繋がるでしょう。

そうなると気になるのが、2020年の夏に行われる予定の東京都知事選。その都知事が誰になるかで、今後の方向性が決まるでしょうね。その人が大麻栽培免許を出すことになるでしょうから。

また、僕が考える第二候補は、大阪の夢洲です。2025年の万博が終わった跡地に、巨大な都市型大麻ファクトリーを作るんです。カジノと大麻ファクトリーを併設させれば、セキュリティ面でも効率がいい。さらに、その隣には、石油由来の薬は一切使わない医療大麻専用のクリニックを作る。そうすれば医療観光で、医療大麻が合法化されてないアジア諸国から大阪に人がやってくる。僕はメールマガジンの読者に、いつも7年後を視野に入れるように示唆していますが、そう考えると、いま仕込むのは2026年ということになります。つまり、万博後の世界の準備です。

──医療用大麻が解禁となれば、次は娯楽用が……という流れになると思いますが、そちらのほうはどうでしょうか?

高城:日本でも製薬会社やJTなどのロビー活動によって、2030年代には嗜好用大麻も解禁の流れになるんじゃないでしょうか。その間にもカナダをはじめアメリカ、オーストラリアでも解禁が進むと思われますから、日本も遅ればせながらも解禁せざるを得ないでしょう。そもそも、いままで準拠していたWHOが大麻に対しての見解を変えたので、国としても大麻を取り締まる理由がなくなっています。

世界中で解禁が進めば、今ある大麻へのアレルギーも払拭されていくでしょう。大麻産業は日本でも爆発的に伸びて、巨大なものになっていくでしょう。僕の興味は、その製品が米国からの輸入になるのか、メイドインジャパンになるか。ここにあります。すでに大麻が全面的に解禁されているカナダでは、大麻市場がものすごい勢いで伸びていて、一方、ビールが売れなくなりました。もはや、アルコールのほうが、よっぽど人間に害を及ぼすということが、民衆の間でも認知されてきましたが、陶酔成分のTHCは含有量を、政府がコントロールしたほうが良いと個人的に考えています。アルコール同様に。

ただ、娯楽用大麻の解禁にあたっては、違法マーケットの寡占化を防がないといけません。当然国としても違法マーケットを潰し、専売にして税金を取ったほうがいいと考えるはずですが、そこでカギとなるのが、その税金を何に使うかという問題です。

カリフォルニアで大麻が全面解禁された際、一回目の住民投票では否決されました。しかし、2回目の住民投票で通ったのは、その税金を教育産業に還元するという提案があったからなんです。日本でも娯楽大麻を合法化しようとする時に、そのお金を教育産業に戻すということになれば、住民投票で決めるという形じゃないとしても、大麻解禁を推進する政治家に対して投票する人は増えるでしょう。つまり、大義名分は必要となり、その準備も必要なのです。

日本に「VIPサービス」が根付かないワケ

──先ほど大阪万博の話も出ましたが、その前にやって来る2020年の東京オリンピックも含め、インバウンド市場も正念場を迎えています。高城さんは日本の観光業界の現状についてどう思われていますか?

高城:京都や金沢といった観光都市では、今ごろ慌ててホテルを作ってます。正直、5年遅いと感じます。

このまま、中国バブルが完全に崩壊して、先ごろ米国政府から正式に公開された日米貿易交渉事案詳細にあるように、為替操作ができず円高になったら、日本の観光産業は大打撃です。今は円安だから日本に多くの人たちが訪れますが、円高になったら、いままで通りとはいきません。また、世界的に見るとユーロが危なく、米ドルも不安定になったら、相対的に円高になる可能性も大いにあります。観光地がどう頑張ろうが、全ては為替次第だと考えます。

市場として躍進するのは、中国の次はインドで、今後インド人観光客が日本にどんどん来ることが考えられます。ただ先ほども話しましたが、インドの中でも南インドの新興中間層は、ほとんどがイスラム教徒なんです。それもあって、北インドと南インドでは全く異なる国と思ったほうがいい。何しろ公用語が22個ある国だからです。



実際、インド北部のデリーから中南部のハイデラバードへ行くと、ホント何話してるのか全くわからないんですよ。ハイデラバードの中心地は60%がイスラム教徒なのですが、ここはインド有数のITの街で、現在、ものすごい勢いで伸びています。バンガロールの次は、ここなんです。

彼らも今後は日本に大勢やって来ますが、イスラムに対する対応なんて、日本ではほとんど進んでないですよね。新しいホテルの部屋に、メッカの方角を指し示す指標があるとは思えません。日本の観光業の皆さんとお話しすると、今来ている中国人観光客しか見てません。インド人だと、ヒンズーの人たちは牛を食べないし、イスラムの人は豚を食べない。結局、焼鳥屋だけが大儲けするっていう(笑)。

──あと高城さんは、日本の観光業界は富裕層の取り込みが課題だと、以前メルマガでもおっしゃってましたよね?

高城:どれぐらいの資産を持っている人が富裕層というのかがハッキリ分かりませんが、日本人は関わりが少ないので、彼らの望むものをわかってないと思います。一番典型的なのはVIPサービスですが、東京にもVIPサービスらしいVIPサービスはありませんね。

僕がよくDJをするイビザのクラブには、いわゆるVIPルームがあるんです。そこがだいたい1テーブル座るのに100万円かかるんですよ。そこで、VIPルームの人たちは、だいたい一晩で1千万円ぐらい使う。そういう人は、いわゆる富裕層ですよね。彼らには、VIPサービスが付いていて、なんでもやるんです。

この「なんでも」には、時には「ちょっとした違法行為」も含まれるのが、実はVIPサービスの真髄です。でも、日本にはいない。真面目に観光業を考えている人たちが、真面目にVIPサービスを考えようとしているので、上手くいきません。美味しい鮨屋の秘密は、違法な密猟なことは食通なら皆知っている。でも、目をつぶる。中華も同じ。輸入できない食材を、ハンドキャリーで中国から持ち込む。でも、目をつぶる。このような事実上の違法行為が、VIPサービスなんです。

──そういう真の富裕層に財布を開かせるには、どうすればいいんでしょうか?

高城:財布をどう開かせるという観点じゃなくて、彼らは面白いものを提供したら、いくらでも払うんです。金額なんて関係なくて、他にはない面白い経験を提供できれば、それが1000円だろうが1000万円だろうが関係ないんですよ。お金では買うことができないモノや経験を、お金で解決するのが、VIPサービスです。スイスを拠点にする元DJの友人のVIPサービスマンは、通年、世界中の富裕層を回って、営業と遊びを兼ねてますね。とても、楽しそうな日々を送ってます。もちろん、秘匿事項が多いのでSNSなんて出来ませんが(笑)。

これからの世の中は寿命も2極化していく

──富裕層は健康に興味がある人が多いイメージがありますが、そんな人たちは最近どんなことに注目しているんでしょうか?

高城:キーワードは「longevity」です。いわゆる生命拡張……長生きの現代版ってとこでしょうか。先ほどからお話している2極化の話ですが、一般的には収入やライフスタイルを指しますよね。でも、これからは寿命も2極化するんですよ。

ロンドン健康保健局が最近、面白いデータを出しました。ロンドンにはジュビリー線という地下鉄の路線があるのですが、そのウエストミンスター駅という街のど真ん中にある駅周辺の住民と、そこから6駅ほど東に離れた駅の住民とでは、平均寿命が10歳も違うんです。どうしてかというと、住んでる人たちの収入が違うから。都内で例えると、大手町に住んでいる人と西葛西に住んでるぐらいの違いで、電車でたった15分ぐらいの距離なんだけど、寿命が全然違うんです。で、ロンドン健康保健局が言うには、1駅違うだけで寿命が1歳以上違うらしい。

もう、寿命も2極化してるんです、住んでる駅の違いだけで。今後は、収入だけでなく、健康に注意を払っている人と、そうじゃない人とでは、雲泥の差になる。今の日本の男性平均寿命は80歳ですが、これからはそういうのは意味をなさない。なにしろ150歳まで生きる人と、60歳までしか生きられない人と2極化するからです。

いままで、唯一残っていた平等なものが、時間や死だったんです。でも、今後はそれらも平等ではなくなる。金持ちも一般市民も一日の時間は24時間、死は誰にでも訪れるというのが、今後は変わって来るんだと。

これから長生きをする人はさらに長生きをし、逆に普通の人たちはどんどん寿命が短くなります。今の世の中、誰もが苦しい生活で、年収が上がんなくなったりしますよね。これが自分の寿命に跳ね返ってくるんですよ。そこで、最後の最後にテロのような行為をする人も現れるでしょう。どうせ、死んでしまうのだからと。

──寿命が長くなるか短くなるかを左右する要因として、やはり重要となってくるのは「食」なんでしょうか?

高城:衣食住で言えば、圧倒的に「食」の部分が大きいですよね。食べ物も、何を食べるか、ではなく、何を食べないようにすればいいのかが、近年ハッキリわかってきました。美食ではなく、こちらが、本当の食のトレンド。まずは小麦などのグルテン、乳製品に入っているカゼイン、その他に白い糖、そしてレクチン。これらを摂取するのを止めれば、圧倒的に健康になりますが、テレビで話すことは厳禁です。たとえ、高名な医師でも、スポンサーの意に反します。

これらのものを試しに1か月止めるだけでも、全然違いますよ。レクチンはいろいろな食材に入ってますが、リストがあるからそれに基づいて、できるだけ遠ざける。玄米もそのままだとレクチンたっぷりだから、水につけて発芽させて、圧力で炊かなきゃダメ。水抜きした発芽玄米はすごく身体にいいし、それと鶏肉なんかを一緒に食べてるうちは、病気をする心配はほとんどないどころか、一切の運動をしなくても痩せます!

──健康の話題といえば、2018年はデトックスイヤーだとメルマガでおっしゃってましたよね。

高城:そう。人間の身体には、いろんな毒が溜まっていて、特に多いのが水銀や鉛といった重金属、そしてカビ毒。これらが体の中で悪さをしています。

我々日本人は魚をよく食べる民族ですが、魚の中には水銀や鉛がたっぷり入っています。だから日本人は、誰もが水銀や鉛が身体に溜まっていて、出さないと炎症を誘発します。これらを排出するために、DMSAやEDTAといった薬を投与するんですが、気を付けないといけないのが始める時期。有機溶剤は汗からだけ排出されるので、冬場は避けて、発汗作用が高まる春先から始めるのが正しいんです。それから3か月間から半年間かけて出していく。だから、もし2019年にデトックスをしたいと思っているのならば、春に向けてそろそろ準備をしておいた方がいいと思いますね。

また、カビ毒ですが、日本は特に湿度が高くて、我々は知らないうちにカビが生えた食べ物をたくさん食べているんです。このカビ自体も問題なんですが、もっとタチが悪いのが、そのカビがピュッと吐く毒。このカビ毒が体内でいろいろと悪さをしたり、脂肪に溶け込んで太りやすくしてるんです。

よく子供の頃や若い時は運動すればすぐ痩せれたのに、歳を取るとだんだん痩せにくくなるって言いますよね。それって、代謝が悪くなったからだっていいますけど、それは理由の半分。残り半分は、脂肪にカビ毒が溶け込んでるから、落ちにくくなってるんです。特にわき腹やお尻。これを落とすためには、カビ毒を身体の外に出さないといけない。そのために、これまで僕もいろんなものを試したんですけど、一番効果的だなと思ったのがクロレラでした。

クロレラって色々売ってるんですけど、ほとんどが凝固剤を使用し、不純物質で固めてるんです。しかも、日本以外の国で作ってるものが多いのですが、唯一凝固剤が入っていない国産のクロレラが、八重山クロレラです。

でもこの八重山クロレラ、なんと石垣島でしか売ってないんですよ。空港のお土産屋でも売ってるから、僕は行くたびにガバッと買ってきて、頼まれた周囲に渡しています。ただ、最近はいろんなところで「八重山クロレラがいい」って言ってるので、僕以外にまとめ買いする人たちが続出してるみたいで、だんだん買えなくなってるんです。この前なんか、売店のおばちゃんに「大変なことになってる!」って、文句を言われたりして(笑)。いま、一番の沖縄土産ですね。放っておいても痩せるのは、凄い。

──そういえば、昨年のインタビュー時と比べて、少し痩せられたんじゃないですか?

高城:いや、それが体重はほとんど変わってないんですよ。たぶん水銀と鉛とカビ毒が抜けたから、痩せたように見えるんですよ。今年の春先から始めて半年ぐらいやってただけなんですけど。

これはよく例えでお話しするのですが、例えば自分の部屋に洗練されたデザインの北欧家具を置こうとする前に、まずは部屋を片付けるじゃないですか。片づけないのに家具を買っても、置く場所が無くてしょうがないですよね。でも、皆さん身体のことに関しては、先に片づけをすることなく、先に色んなサプリとかで足そうとするんですよ。そうじゃなくて、先に毒を出して、それから足さないといけない。そうしないと、サプリも効果は半減なんですよ。

……あれ。もう1時間40分も話してる? そろそろ終わりにしようよ(笑)。

史上初! 全読者にもれなく付録付きのメルマガ

──そうですね。では最後に、今後のご予定や告知がありましたら、教えてください。

高城:そうそう。これは多分、史上初の試みだと思うのですが、付録付きのメルマガをやります。2019年早々に。

毎週メルマガを書いていて、ふと自分の読者にどうあって欲しいかを考えてるんです。例えば、幸せになって欲しいとか、仕事がうまくいって欲しいとか、いろいろあります。でも、やっぱり思うのが、どんどん混沌としていく世の中で、どうにか生き残って欲しいってことなんですよ。

2018年の日本も自然災害で大変だったし、そのうえ今後はフランスみたいに、火炎瓶を投げ合う時代になってもおかしくない時代が到来するかもしれません。また、ある日大停電になることも否めません。どんな時代になっても、僕は自分の読者の方々に生き残って欲しい。それこそ今、大きな地震が日本全土を襲っても、どうにかして、生き残って欲しいんですよ。そのために、皆さんに生き残るのに最低限必要な物資とツールを入れる「サバイバルポケット」を提供したいと考えています。



僕は毎年、新しいことを何か始めるんですけど、2018年は「NEXTRAVELER TOOLS」というカバン屋を始めました。ここで販売している商品は、読者の要望に応えた特別仕様のカバンです。バックパックは、洋服と違って、S、M、Lのようなサイズがありません。その上、肩にはイカリ型やなで肩など様々ですが、そんなことおかまいなしに、大量生産品がブランドネームのゴリ押しで販売されています。そこで、個別に肩を測定し、その人だけのバックパックを作ることをはじめたんです。そのための計測センターも、都内某所に作りました。このシリーズで「サバイバルポケット」というモノを作り、これをメルマガ読者全員にプレゼントしたいと思ってるんです。

この「サバイバルポケット」には何が入るのかというと、非常食のチョコレートとサバイバルシートと毛布、それに小さいライトと浄水器。これをいつも持ち歩いていれば、いざ災害に遭遇しても、これだけで当面生き延びられますので、いつものカバンの隅に置いて、携帯していただきたいと思ってます。

特にこの「サバイバルポケット」に入れていただきたい非常食のチョコレートが、中目黒にある「green bean to bar CHOCOLATE」っていう、古い友人が営むチョコレート屋の商品。この店は開店してからまだ3年ぐらいなんですけど、2018年11月にパリのサロン・デュ・ショコラでグランプリを取ったんです。つまり、世界一のチョコ。いくら非常時とはいえ、美味しいものを食べたいじゃないですか。だから、コンビニで売ってる適当な砂糖菓子じゃなくて、ぜひこのチョコレートを食べてくれってことで、ポケットのサイズもこのチョコに合わせて作ってます。(※【編集部注】付録はサバイバルポケットのみ。チョコレートや浄水器等は付きません。送料500円をご負担ください)

最近、メールマガジンという業界自体が停滞してるように、僕には見えます。もう、ホットじゃないというか、僕自身も正直退屈してる部分もあるので、こういう「世界初、付録付きメルマガ」のような新しいことをやりたいっていうのもあるんですよ、ガツンと。

ええ、スタッフにも「まぐまぐ」をはじめとする配信会社の人にも、止められました。無料期間の1ヶ月だけ購読して、辞めた人たちが続出したり、それを転売されたらどうするんですか、と。

だから、やりたい。

全メールマガジン読者にプレゼント!

今年も相変わらずこういうイカれたことばかり考えてるんです、なにしろ自分に飽きたら終わりですからね(笑)。

※2019年1月中に、高城剛さんのメルマガ『高城未来研究所「Future Report」』にご登録いただくと、もれなく読者全員に高城さんオリジナルの『サバイバルポケット』をプレゼント。また、1月中のメルマガ登録で今回のインタビュー全文がお楽しみいただけます。この機会に、ぜひメルマガをご登録ください。

MAG2 NEWS