「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14〜26日/ハードコート)の大会11日目、女子シングルス準決勝で第4シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が第7シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)と対戦。大坂が6-2、4-6、6-4のフルセットで破って「全豪オープン」日本人初の決勝進出を果たした。その大坂が試合後のインタビューに答えた。

まず行われたオンコートインタビューで大坂は、第2セットを落としたことについて「想定していました。何度も対戦した相手ですから。彼女の方が勝ち星も多いですし。第3セットで持ち直せばいいんだって自分に言い聞かせました」と語った。


「全米オープン」での経験が活かされたのでは、という質問には「そうですね。このような試合を経験してきたから良かったです。セカンドサーブが怖くて怖くて頼むから入ってくれとという感じでしたが、それも経験かもしれませんね」と笑顔で答えた。


今日の準決勝は暑さのために屋根を閉じた戦いとなったが、そのことに大坂は「正直言うと、私は暑いのが好きなので少し残念な気がしました」と答えた。インタビュアーが「外は40度ですよ」と言うと「でも屋根が空いていると、私が輝く日なんだって思えるんです」と笑いながら答えた。


さらに日本のファンへ一言と言われた大坂は日本語で「こんにちは。みなさん応援本当にありがとうございます。次の試合も頑張ります。ありがとう」と語ると、会場の日本人の観客から大きな歓声が上がった。


そして、インタビュアーに「日本語が分からない人に英語で教えてくださいよ」と言われると笑いながら「シークレット」と答え、会場の笑いを誘った。


オンコートインタビューを終えた後に行われた日本語のインタビューで、大坂は試合を振り返って「今日の試合は本当に難しかった。非常に長い試合になると思っていました」と語った。


第3セットでブレークポイントをしのいだことについては「そうですね。あのゲームはとっても長かったです。正直、非常にどきどきしました。ですからあのゲームを取れて良かったです」と答えた。


また、2018年の「東レ パン・パシフィック・オープン」決勝で敗れただけに勝ちたかったですかという質問には、「そうですね、そう思います。東京で前回対戦しましたが、そのときは彼女がとても良いプレーをしていました。あのときの決勝は勝ちたかったので、今回はリベンジをしたいと思っていました」とコメントした。


そして「全米オープン」に続いての決勝については「本当にワクワクしています」と語った大坂。そして「とにかくベストを尽くすだけですね」と語り、決勝に向けては「できるだけ休みたいですね」と語った。


勝利した大坂は、決勝でペトラ・クビトバ(チェコ)と対戦する。クビトバはダニエル・コリンズ(アメリカ)を破っての勝ち上がり。また、この決勝で勝利した方が、優勝と1月28日付けの世界ランキングで1位に輝くことになる。


日本人勢として初の「全豪オープン」決勝進出を果たした大坂。グランドスラム連続制覇、世界ランキング1位など、プレッシャーも多くあるだろうが、気負わずにベストなプレーを見せ、笑顔を見せてくれることを期待したい。


大坂とクビトバの決勝は26日の土曜、日本時間17時30分に開始予定。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」準決勝での大坂なおみ
(Photo by Julian Finney/Getty Images)