元旦、皆さんは何をして過ごしていましたか? 私は初詣ならぬ、プロレス詣として、後楽園ホールへ行っていました。

1日にZERO1、3日にDDT、4日に新日本プロレス……と、プロレス観戦三昧な正月を味わい、今年もプロレスをたくさん見にいこう! と決意。

どうも、プロレス大好き人間兼ライターの池田園子です。

約1年ぶりとなる「プロレス飯」シリーズでは、DDTに所属する竹下幸之介選手( @Takesoup )のお父様が経営するお店「やきとり 鳥之介」(住吉)をご紹介します。

父の影響で2歳からプロレス観戦

10月中旬、竹下選手のツイートを見て「ここは行かねば……!」とチェックしていた「鳥之介」。

大阪で約28年に渡り、やきとり屋さんをしていたお父様が単身上京。東京で挑戦しようと、新たに店を開いたというのです。

広々とした2階もあります

これまでは奥様との二人三脚でしたが、ひとり東京に参戦! しかも、昨今、飲み好きな人たちの間で人気のエリア、住吉です。いや〜、アツい!

取材当日、竹下選手が店に来るまでのあいだ、お父様に竹下選手の幼い頃のエピソードを聞きました。

「プロレス好きな僕の影響で、幸之介は2歳くらいからテレビでプロレスを見てましたね。小学生くらいになると、近所のレンタルショップにもプロレスのビデオを借りに行って、貸し出しているものをひと通り見て、見るものがなくなると繰り返し見ていました。

同級生がアニメのコーナーに向かうなか、幸之介だけがプロレスのコーナーに行くくらい、すごく熱中していたんです。とにかくたくさん、真剣に見ていたこともあって、プロレスの解説も上手かったですね(笑)」

現在、DDTの大会で、プロレス解説者として登場することもある竹下選手。解説のわかりやすさ、言語化する能力には定評があります。そのスキルは幼い頃からの研究によって、磨かれてきたものなのでしょう。

月に2回、竹下選手も来店?

さて、竹下選手といえば187cm、95kgという恵まれた体格の持ち主。体重はコントロールできても、身長だけは“授かりもの”と言えますが……。

笑顔が素敵なお父様

「身長は常にクラスの中で一番高かったと思います。ただ、体型はぽっちゃりしていたんですよ。体格が良かったこともあって、わんぱく相撲(※)にも出ていました。大阪で優勝経験があります。

相撲で成績を残していたので、いくつかの相撲部屋からスカウトされたことも。本人は幼い頃からずっとプロレスラーを目指していたので、大相撲に入る気はなかったんですが。ただ、父親として幸之介が本当にプロレスラーになるとは思ってもいなかったですね」

※小4〜6年生が参加する小学生対象で最大規模の相撲大会。

2016年5月、DDTが持つタイトル「KO-D無差別級王座」を21歳の若さで奪取し、最年少戴冠記録、その後11度の防衛に成功し、最多防衛記録を樹立した竹下選手。やっぱり幼い頃から強かった……!

そんな話をしているところに、ご本人が到着。

月に2回ほど店に来ては、普通に食事をしているそう。竹下選手に会える可能性があるなんて、ファンにとってはたまりませんね。

竹下選手の肉体を作った「つくね」

ここからは、メニューや焼き鳥の思い出について、いろいろとお話を伺います。竹下選手といえば「つくねが離乳食だった」と、自身のブログやメディアで公表しているのも、ファンの間では有名な話。

「母があまり料理をしない人だったこと、やきとり屋をしていたこともあり、離乳食は細かく潰したつくねでした。身長が伸びたのは、幼い頃から固形の動物性たんぱく質を摂取していたからだと思います。

小学生のときは365日中、360日くらい、学校から帰ると父の店で過ごしていました。やきとりは1日20〜30本食べていた記憶があります。明らかにたんぱく質過多ですけど(笑)、体の基礎の部分はやきとりで作られたと思います」

ちなみに弟さんも離乳食からつくねを食べていて、身長が190cm超あるそうです。今回、竹下選手の高身長を作ったと言っても過言ではないつくねを中心に、鳥之介おすすめメニューをいただきました。

左からハツ、つくね

つくねはふわふわと柔らか。ジューシーな肉汁も最高です。

大阪時代、特に人気の高かったつくねは、毎日1kgのひき肉を準備して作っていたとか。つくねは竹下選手を象徴するメニューでもあるため、鳥之介でも大人気です。

定番の「ハツ」にも注目を。自称・ハツマニアだというDDTの飯野雄貴選手(竹下選手が所属するユニット「ALL OUT」のメンバー)が大絶賛するハツは大きめで、満足度高め。つくねとハツは必ず食べたいところ。

右の元気串(ニンニク風味)もイチオシです

やきとりは1串150〜220円(税別)。焼き野菜は1串150円(税別)とリーズナブル

今後もメニューは増えていく予定だとか。

運が良ければ竹下選手と会える「やきとり 鳥之介」、ぜひ皆さんも訪れてみてくださいね!

壁にはプロレスラーのサインも

やきとり 鳥之介
東京都 江東区 扇橋
焼き鳥

ライター紹介

池田園子
フリーの編集者/記者。女性向けメディア「DRESS」編集長。著書に離婚経験後に上梓した『はたらく人の結婚しない生き方』など。プロレスが好きで「DRESSプロレス部」を作りました。 Twitter