「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14〜27日/ハードコート)男子シングルスで、激闘を制しベスト8進出を決めた錦織圭(日本/日清食品)。準々決勝では現在14連敗中の相手、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と激突する。

錦織は4回戦後、次戦については「とりあえずリカバリーして。それが先決なので。プレーは良いので、身体を戻して次に臨みたいと思います」と話した。


今大会1回戦から思わぬ苦戦を強いられた錦織。ここまで4試合中3試合がフルセット、4回戦では今大会最長の5時間5分という激戦を戦い抜いた。勝利後インタビュアーに、ここまでで合計約14時間コートで戦っているがと聞かれた際「まだまだいけます」と話してくれたが、ジョコビッチ戦に向けてはできる限りの回復が必要であろう。


一方のジョコビッチは、4回戦までに失ったセット数が2。4回戦の試合後には「相手はロングマッチを戦ってきていると思うので、お互いに体力が残っていることを願う」と出来る限りベストな状態での対戦を望んだ。


また記者会見では「圭はマラソンマッチを勝ち上がってきた」「彼はファイターであり、非常に才能のある選手。ツアーの中でも最も速いプレーヤーの一人だ」「彼を大いにリスペクトしている」と評した。


ジョコビッチに対しては、準優勝したあの2014年「全米オープン」準決勝以来白星がない錦織だが、その時は4回戦でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、準々決勝でスタン・ワウリンカ(スイス)を2試合連続フルセットで破った後の勝利だった。


錦織が準々決勝に向けてできるだけ力を蓄え、王者ジョコビッチに立ち向かっていく姿を期待したい。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」4回戦での錦織圭
(Photo by Mark Kolbe/Getty Images)