中国メディア・東方網は16日、日本のホテルではチェックアウト時にスタッフが客室のチェックをしないことを紹介する記事を掲載した。

 記事は、「現在、旅行はますますわれわれの生活に身近になっている。旅行ではホテルも非常に大事な要素の1つであり、快適なホテル環境でしっかり休むことができれば、次の日も元気に旅をすることができる。清潔で快適なホテル環境は、旅行者の心にも大きな影響を与えるのだ」とした。

 そのうえで、かねてより「清潔好き」で名高い日本では、ホテルの衛生レベルも「舌を巻くほど」であり、中国人観光客のみならず欧米の観光客でさえも「タオルがまるで新品のよう。自分の国では到底できない」と感嘆すると紹介。トイレも非常に合理的かつ快適にできており、トイレを見れば日本のホテルにおける清潔に対するこだわりぶりがわかると伝えている。

 先日、中国の星付きホテルにおける衛生環境の悪さを動画で紹介し続けてきた中国人男性がネット上で話題となる一方で、日本のテレビで取り上げられた「清掃開始時にはホコリを集めるためにテレビをつける」といったホテル清掃係の「裏ワザ」がやはり中国のネット上で取りざたされた。日本と中国では、ホテルの衛生環境にまだまだ大きな隔たりがあるというのが中国社会の認識のようだ。

 記事はまた、中国ではチェックアウト時に必ずしばらく待たされ、客室係が部屋の状況を調べ、問題がないことを確認するプロセスが入るのが当たり前であるとする一方で、日本ではこのプロセスがないことを指摘。「チェックアウト時の部屋の確認は、備品が壊されたり、なくなったりしていないかを調べるためのものだが、日本のホテルではやらないのだ」としている。

 そして、「日本に行ったことがある人はみんな、日本のサービスは細かいところまで本当にすばらしいと語る。道理でみんな日本の一度行ったらまた行きたくなるわけだ。この国の魅力は、こんなところにもあるのかもしれない」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)