2018年7月にブロガー・作家のはあちゅう(伊藤春香)さんが、人気AV男優のしみけんさんとの事実婚を発表。世間を大きく賑わせました。

ということで、今回「新R25プロフ」が取り上げるテーマは、「はあちゅう×結婚」。しみけんさんがまだ彼氏だった頃の話や夫婦になってからのエピソード、事実婚のメリット・デメリットなどを本人に語っていただきました。

はあちゅう(伊藤春香)さんのプロフィール



本名:伊藤 春香(いとう はるか)
生年月日:1986年1月22日
年齢:32歳(2018年11月時点)
職業:ブロガー・作家
デビュー作:『さきっちょ&はあちゅう恋の悪あが記Super edition』(2005年)
出身地:神奈川県川崎市
血液型:A型

しみけんさんのプロフィール



本名:清水 健(しみず けん)
生年月日:1979年9月1日
年齢:39歳(2018年11月時点)
職業:AV男優
出身地:千葉県
血液型:AB型

しみけんとの馴れ初めから結婚まで。距離が近づいたきっかけは「うんちんちん」Tシャツ!?

編集部・葛上:
しみけんさんとはどのように知り合ったんですか?

はあちゅうさん:
まず『地下クイズ王決定戦』という番組をSNS経由で見て、彼の存在を知りました。

クイズにばんばん答えていく彼を見て、博識でかっこいいなぁと思い、彼のツイッターアカウトをフォローしたところ、DMでLINEのIDを教えてくれたんです。

編集部・葛上:
そこからすぐに交際に発展したのでしょうか?

はあちゅうさん:
いえ、それから数ヶ月は連絡すらとってませんでした。

でも私の先輩が、「うんことちんこが合体した『うんちんちん』」というイカれたキャラクターを開発し、そのTシャツをくれたことが交際のきっかけになりました。

編集部・葛上:
え!? どういうことでしょう…?

はあちゅうさん:
自分ではさすがにそのTシャツは着れなかったんですが、せっかく先輩が開発したキャラなので、着て宣伝してくれる人を探していました。

そしたら「AV男優の人なら、シャレで着てくれるかも!」と思いついて、彼に初めて連絡したんです。

すると彼がTシャツを「もらう」と言ってくれたので、会って渡すことになり、そこから何度か食事を重ねて、気づけば付き合っていました。

編集部・葛上:
まさか「うんちんちん」が恋のキューピットになるなんて…

はあちゅうさん:
開発した先輩も、まさかこんなことになるとは思ってなかったでしょうね(笑)。

実は結婚直前に別れている期間があった。はあちゅうが考えるその原因は?

編集部・葛上:
交際からご結婚まではスムーズだったんですか?

はあちゅうさん:
いえ、実は結婚の直前にお別れしている期間が4カ月間ありました



編集部・葛上:
そうだったんですか。

はあちゅうさん:
去年(2017年)の11月11日に、機嫌よく出かけていった彼が、帰ってくるなり「別れよう」と言ってきたんです。びっくりするやら悲しいやらで過呼吸になりましたね。

編集部・葛上:
かなり突然なように聞こえますが、なにか思い当たるところは?

はあちゅうさん:
私の解釈ではふたつあります。

ひとつは、子どもが欲しくて彼にプレッシャーをかけてしまっていたこと。彼は「いつかそのうち」というぐらいの気持ちだったらしく、私が子どもの話をすることが重荷になっていたようです。

編集部・葛上:
子どもに対する意識の差は、男女間で生まれやすいですよね…。もうひとつはなんでしょう?

はあちゅうさん:
私が彼の先生のようになってしまっていたことです。

彼は仕事の面でも頼ってくれるので、いつのまにか一方的にアドバイスをする立場になっていました。

でも「このままではいけない」と思ったのか、「いつかまた戻りたいけど、修行のため今はいったん別れたい」と言われました。

編集部・葛上:
「いったん別れよう」って、一般的にはあくまで別れる口実としても使われそうですが…

はあちゅうさん:
そうですね。結果的にはちゃんと復縁できてよかったです。

当時は別れまでの流れが完全に彼の意のままだったのが悔しくて、全力で新しい彼氏をつくろうと思ってました。でも、彼のほかには好きな人ができなくて、結局は復縁したいいう想いが強くなりましたね。

編集部・葛上:
それからご結婚されて、特によかったなと思うことはありますか?

はあちゅうさん:
彼とセットで認識されるようになったことです。

パーティーなども「ふたりでぜひ参加してください」と、ペアで誘っていただくことが増えましたし、仲の良い友だちとは家族ぐるみの付き合いができるようになりました。

それによって、ふたりの共通の体験が積み上がっていくのも嬉しいです。

Instagramの『旦那観察日記』が開設2ヵ月で約5万フォロワーに。人気の秘訣は?

2018年9月24日にはあちゅうさんが開設されたInstagramアカウント『旦那観察日記』。

赤裸々に描いた、旦那さんとの馴れ初めや日常生活が大人気に。そのフォロワーは開設から約2ヵ月で、なんと約5万人にものぼります。人気の秘訣はいったいなんなのでしょう。

編集部・葛上:
『旦那観察日記』がとても好調ですね! 特に反響の大きかった投稿はありますか?

はあちゅうさん:
Instagramで「いいね」がもっともついたのは、この投稿です。

@mofu_everydayさんのInstagramの投稿

編集部・葛上:
この投稿が最多「いいね」である理由は、どこにあると見ていますか?

はあちゅうさん:
全体の傾向として、のろけ要素の多いエピソードとか、彼の優しいエピソードとかのほうが、笑えるエピソードよりも「いいね」が多くつくんです

私もこんなふうにしてもらいたい!」って思いながら見ている女性が多いみたいで、自分のパートナーに投稿をシェアしたっていうコメントをたくさんもらってます。

なので、最多「いいね」の投稿は特にそういう共感が得られたのかな、と思います。

編集部・葛上:
『旦那観察日記』はフォロワーが急激に増えましたよね。なにか秘訣があるのでしょうか?

はあちゅうさん:
意識してるポイントはふたつあります。

まずひとつは身近さ。ありふれた日常をテーマにしているので、「ウチもこうです」みたいな共感のコメントがたくさんきます。

もうひとつは“ストリップ感”ですね

編集部・葛上:
ストリップ…

はあちゅうさん:
「こんなことまで!?」って見た人が驚くようなことを、さらけ出してしまうんです。

たとえば「彼の股間を日常的に何気なく触る」っていうことを投稿した時に、「こんなこと描いていいんですか!? 実はうちもやってます!」ってコメントがたくさんきました。

一般的には「人前で言ったら恥ずかしい」と思われているようなことを、あけっぴろげにネタにしてしまうことで、ほかの場所では生まれない強い共感になるんだと思います。

編集部・葛上:
ほかの人ができないからこそ、そこに共感が集まる…たしかにそれはありそうですね!

AV男優に偏見はなかった? 夫が複数人とSEXしていても平気なの?

しみけんさんの職業「AV男優」が珍しいこともあり、事実婚をTwitterで公表された際にはいろんな反響があったようです。

一般的にはまだ理解がされきっていない職業に対して、抵抗はなかったのでしょうか。

編集部・葛上:
事実婚を公表されて、周囲の反応はいかがでしたか?

はあちゅうさん:
思ったよりは、あたたかい反応だったのに加え、「事実婚」という結婚の仕方に注目してくれて、人生最大の「はあちゅうPR案件」になった気がします

『anan』の表紙に名前が載ったり、『スッキリ!』で彼の職業を含めて話題にしてもらったりと、彼が今まで出たことのなかったメディアにも一緒に載れたことは嬉しかったです。

編集部・葛上:
じゃあネガティブなことはほとんどなかったんですか?

はあちゅうさん:
もちろんネガティブな反応はありました。ひどいイジりを受けたり、家族に嫌がらせのメールが届いたりして、一時期はヘコみましたね。

「AV男優の嫁」は、男が複数の女性と肉体関係を持つことを容認している、みだらな女に見えるらしく、「AV男優」への差別よりも「AV男優の嫁」への当たりのほうが強いんじゃないかとさえ感じました。

編集部・葛上:
ご自身は、お付き合いされるタイミングやご結婚を決断される際、しみけんさんの職業に対して抵抗はありませんでしたか?

はあちゅうさん:
いや、正直なところ私も「AV男優」という職業に偏見はありました

偏見ってすごく強い言葉だけど、たとえば「AV男優=チャラいのでは?」みたいな…。だからはじめは「ちょっとネタになるかも」ぐらいのつもりで付き合ってみたんです。

でも彼は想像以上に誠実で、私のことを大事にしてくれました。それでだんだん本気で好きになっていった、という感じですね。

編集部・葛上:
そうでしたか。じゃあもう「夫が複数人とセックスをしている」ということも仕事として受け入れられられたんでしょうか?

はあちゅうさん:
彼にとってのSEXは競技だと思ってま



編集部・葛上:
SEXは競技。なるほど。

はあちゅうさん:
一般的には「自分の快楽のためにセックスをする」という印象がありますが、AV男優にとっては、女性の身体を最高の状態で魅せることが第一優先なんです。彼もそこに強いこだわりを持っています。

肉体労働なので体調管理は大事ですし、相手の女性を傷つけないことにも心を砕いている。

そんなストイックな姿勢を見ていたら、アスリートみたいだなと思えてきたんです

編集部・葛上:
たしかに、しみけんさんはものすごくストイックな印象がありますね。

はあちゅうさん:
あと、彼の職業を受け入れられたのは、タイで「セックスショー」を見たことがあったというのもあります。

編集部・葛上:
セックスショー!? そんなものがあるんですか…

はあちゅうさん:
はい。男性同士のセックスを、ショーとして商売にしているんです。

そこで出会ったのが、ゲイではないのに出稼ぎとしてショーに参加していた男性です。彼はより良いショーをするために、男性器が大きくなるよう整形手術までしていました。それで稼いだお金は、田舎に住む奥さんと子供に仕送り。

そんな姿を見て、「こういう労働もあるんだな」と思って。

なぜ事実婚を選んだの? デメリットもありそうだけど、実際はどう?

はあちゅうさんたちが選ばれた結婚の形は「事実婚」。これは一般的な結婚である「法律婚」に対して、婚姻届を出さないまま共同生活をすることを指します。

事実婚のメリットは、名字を統一しなくていい法律婚とほぼ同等の権利が発生する、といったものですが、一方で財産の相続で税金がかかりやすくなってしまうなどのデメリットもあります。

編集部・葛上:
なぜ「事実婚」という結婚の形を選ばれたのでしょう?

はあちゅうさん:
一番の理由は名字が変わらないところです。

私は法人を持っているので、名字を変えたら手続きに結構なお金がかかりますし、たとえ法人がなくても、クレジットカードや銀行など、すべての名義を変えるのは大変すぎると思いました。

それに、もし離婚したら同じ手続きをもう一回やるなんてイヤです。

編集部・葛上:
女性は結婚式に憧れを持っている方が多いと思うんですが、結婚式はどうされるのでしょう?

はあちゅうさん:
しません。実は私、大勢の集まりがあまり好きじゃないんです。

親しい人たちはみんな個別で祝ってくれたし、メディアにも取り上げてもらったし、それでもう十分です。


総勢80名によるサプライズパーティの様子。はあちゅうさんも「本当にびっくりしたし、皆さんのあたたかい気持ちに心から感動…」と喜びのコメント

編集部・葛上:
なんとなく、そういう女性っぽいイベントがお好きな印象だったので、ちょっと意外です。

はあちゅうさん:
もともと代理店業だったからか「なんでノーギャラでこんなに面倒なイベントを企画しなくちゃいけないんだ…!」ってちょっと仕事っぽく考えちゃうところもあります。

20代前半から結婚式への憧れはなくて、そのお金で旅行とかしたいなーと思ってました。

編集部・葛上:
では事実婚をしてみて、デメリットを感じることはありませんか?

はあちゅうさん:
今のところはありませんね。彼は過去に離婚していて法律婚も経験しているのですが、特に違いを感じないみたいです。

もし制度の壁にぶつかったらSNSで騒ぐので、また記事にしてください(笑)。

AV男優」「事実婚」と、珍しいキーワードが並んで注目が集まったはあちゅうさんの結婚ですが、こうやって話を聞いてみると、「特殊な価値観を持っている」という印象はありませんでした。

特に事実婚については、パートナーがお互いに仕事をしている場合には合理的な選択として捉えやすいため、今後増えていく可能性が高そうです。

自分の結婚が目の前に迫ったときのため、勉強しておこうと思います!

〈取材・文=葛上洋平(@s1greg0k0t1)/ 撮影=渡辺将基(@mw19830720)〉

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