蛇口をひねればポンジュースが出てくる――。みかん県としても知られる愛媛県に、そんな勝手なイメージを抱いている人も少なくないだろう。

しかし、愛媛県松山市にフェリーで向かった場合、そんな幻想は一瞬で壊されてしまうという。なんと到着した港の施設内に、以下のような吊りポスターが貼ってあるというのだ。


いったい、なんでこんな貼り紙が!?写真をよく見ると、右下には「ことばのちから実行委員会」との記載がJタウンネットが、この団体にポスター掲出の意図を尋ねてみると...。

「えー!出ないの?!ショック」

冒頭の写真は、北九州で活躍するご当地ヒーローの「キタキュウマン」が2018年11月10日、ツイッターに投稿して話題になったもの。彼もまたフェリーで松山市を訪れた際に、

「蛇口をひねってもポンジュースは出ません」

との冷酷な文言に出会ったようだ。たしかに、普通に考えれば、蛇口をひねってポンジュースが出てこないのはその通りだが、こう改めて言われると思わず膝を打ってしまいたくなる。

この投稿には「えー!出ないの?!ショック」との声が寄せられている。

Jタウンネット編集部は16日、ことばのちから実行委員会を運営する松山市役所文化・ことば課担当者を取材した。さっそく、話題のポスターについて聞くと...。

「『蛇口をひねってもポンジュースは出ません』は、2000年に募集していた『だから、ことば大募集』で入選した作品です。『街はことばのミュージアム』という事業の一環として松山空港や松山観光港など交通結節点に掲出しています」(担当者)

なお担当者によれば、「ことばのちから実行委員会」は正岡子規を輩出し、夏目漱石の「坊ちゃん」や司馬遼太郎の「坂の上の雲」の舞台となるなど、なにかと文学的な土壌がある松山市をことばでまちづくりしようと2000年頃から活動を始めた。全国から魅力ある「ことば」を募集し、紹介している。

過去に「ことば大募集」キャンペーンに入選した作品は、実行委員会に簡単な申請をすれば、約2週間利用できる。今後は利用申請の幅を広げて、ことばのまちの周知を図るとのこと。

「全国のみなさんにどんどん使ってもらって、ことばのまちをPRできたらと思います」