3日放送、TBS「S☆1」では、元サッカー日本代表監督のジーコ氏が、ロシア・ワールドカップ(W杯)に臨む日本代表に言及。先日の強化試合における西野朗監督の采配に疑問をぶつけた。

5月30日のガーナ戦で0-2と敗れた西野ジャパン。新指揮官は、システムを3バックに変更し、中盤の守備的なポジションが定位置だった主将・長谷部誠をその中央に置いている。

だが、2006年に長谷部を初めて代表に招集したジーコ氏は、「長谷部がセンターバックでプレーしていることに大変な違和感を覚えた」とコメント。「長谷部は中盤で攻撃を仕掛けるのが得意なタイプの選手であって、守備で良い結果を出せるかは大変疑問」と、その起用法に苦言を呈した。

ジーコ氏はガーナ戦の2失点目について、「彼の迷いが原因でゴールキーパーとの連携がうまくいかなかった」と批判。「練習する時間があればいいが、今は中途半端なことをしている時間はない」と、大会直前に試すような余裕はないはずと指摘している。

一方、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の“ビッグ3”について、ジーコ氏は「スター選手は自分のためではなく、チームのためにプレーしなければいけない」とコメント。「本田からはその姿勢を感じたが、香川、岡崎はまだ足りなかった」と、両選手への不満をうかがわせた。

また、本田について、ジーコ氏は「チームが勝てばたたえられ、負ければ責められる。責任が重いのはそれだけ期待されている証拠。期待に応えられるから代表に呼ばれているんだ」と、重圧に負けないパフォーマンスに期待を寄せた。

最後に、ジーコ氏は「国内最終戦を7万人のサポーターが観にきてくれた。これは、サポーターが日本代表を信じているからだ。応援してくれる彼らのために、最後までできると信じて戦うことだ」と、何よりもファンの笑顔のために、日本代表は戦わなければならないと呼びかけている。