AIアシスタントを開発しているAmazon・Apple・Googleの3社は「スマートスピーカーは周囲の音声を常時録音しているのではない」と説明していますが、スマートスピーカーを使用している人ならば「自分の音声が盗聴されていたら?」と一度は考えたことがあるはず。ならば本人に直接聞いてみよう、ということでAIアシスタントに「私のことをスパイしている?」と聞いてみたところ、3社で異なる答えが返ってきたのこと。

Are Siri, Alexa and Google Assistant spying on me

https://www.cnbc.com/2018/05/13/are-siri-alexa-and-google-assistant-spying-on-me.html

2017年10月、Googleのスマートスピーカー「Google Home Mini」が周囲の音声を常時録音しデータをGoogleに送信していたことが判明しました。このバグはすぐに修正されていますが、AIアシスタントを搭載するスマートスピーカーを利用している人は「もし自分の生活の音声が盗聴されていたら?」と考えたはず。

「Google Home Mini」に周囲の音声を常時録音しGoogleへと送信する不具合が見つかる - GIGAZINE



そこで、CNBCのテクノロジー・プロダクト・エディターであるTodd Haselton氏は、直接スマートスピーカーに「私をスパイしているか?」ということを尋ねることにしたとのこと。

◆Alexaの場合



「スパイしているか?」という問いかけに対するAlexaの反応は「私は、あなたが私をアクティベートした時にだけ、Amazonに音声情報を送っています。さらなる情報を得るにはAlexaのアプリのヘルプから、Amazonのプライバシー通知についてを見るか、『alexa.amazon.com』を見てください」と返ってきたそうです。

◆Googleアシスタントの場合



GoogleアシスタントはHaselton氏の問いかけに対して以下のように反応。「Googleでは、何においてもまずあなたのセキュリティが優先されます。Googleがあなたのデータをプライベートに、そして安全に、あなたのコントロール下に置くことは非常に重要です。さらの詳細は『privacy.google.com』で知ることができます」

◆Siriの場合



「スパイしているか?」という問いかけに対するSiriの返答はただ一言、「Nope.(いいえ)」とだけ。取り付く島もないSiriの対応に「AmazonやGoogleのように、Siriもさらなる情報へのアクセスを可能にする対応をすべきではないか」とHaselton氏は提言しています。

・オマケ

アメリカの社会保障庁が公表した新しいデータによると、Alexaが登場した2015年には新生児のうち6050人の女の子に「Alexa」と名付けられていましたが、2017年にはその数が3883人にまで減少したとのこと。AppleのSiriも同様で、もともと人気のある名前ではありませんでしたが、2011年には新生児の女の子のうち120人、つまり10万人のうち6人がSiriと名付けられたのが、2017年には10万人のうち1人までに減少しています。

‘Alexa’ is a less popular baby name since Amazon launched Echo - Recode

https://www.recode.net/2018/5/13/17345722/alexa-amazon-echo-baby-name-girls-apple-siri