[Engaget US版より(原文へ)]

サムスンのAR絵文字は、ちょっと場違いなこともあるGIF画像よりも、ずっと便利かも知れません。サムスンは、「ハイブリッド・ビジュアル・コミュニケーション」システムの米国特許を取得しました。これは、通話者のライブ映像を拡張現実の3Dモデル(つまりAR絵文字)に置き換え、人の顔の表情をリアルタイムで再現するというものです。通信状態の悪い場所でビデオチャットを行うときに、自分の顔の代わりにこの分身を使うことで、バンド幅が狭くても通話が切断されたり、切れ切れになったりする心配がなくなります。顔は見せたくないけど、面と向かって話したいというときには便利そうです。ベッドから出たばかり? そんなときも寝ぼけた顔を見せずに済みます。

しかもこのコンセプトでは、雰囲気や体調(心拍数や瞳孔の広がりなど)から感情の状態を推し量り、分身の画像に反映させることもできます。

まだ特許を取得したというだけで、サムスンがこれを実用化するかどうかは定かではありません。同社が最初に特許出願をしたのは2016年3月でした。Galaxy S9が発売される2年も前のことです。これまでに、この技術を製品に盛り込むチャンスはあったはずです。しかし、まだその気配がないとしても、いつかは実用化しようとサムスンが拡張現実のアバターを研究してきたことは、この特許が示しています。

編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文著者:Jon Fingas