肉を中心に日夜おいしい料理を食べ歩いている、人気グルメブロガーフォーリンデブはっしーさん。実はチーズも大好物で、17年の8/4(はっしーの日)には、チーズ料理専門店でパーティを開催したほどだ。そこで今回、数ある肉料理のなかからハンバーグとチーズが好相性の理由について聞いてみた。

【写真を見る】【理由その1】ハンバーグもチーズも「自由」だから。

「チーズはそのままでもおいしいですけど、溶けてこそ輝く食べ物だと思います。香りが立ちますし、とろりとしたビジュアルはフォトジェニックですからね。また、溶けて固体から液体のように形を変えることでほかの料理を引き立てることもできます。とりわけ、上からかけても下に敷いても、パティのなかに入って“ニク”い演出もできるハンバーグはいいパートナーですよね」(はっしーさん)

変幻自在なチーズは、こね方で自由に形を変えられるハンバーグとは特に相性がいいというわけだ。続けてはっしーさんは、焼くことで一体化するハンバーグとチーズのアツアツの関係にも言及。また、チーズはハンバーグのおいしさの幅を広げる“あるもの”にもなるという。

「ソースです! 香りや旨味が凝縮したチーズは、それ自体が超濃厚なソースと言える存在。ハンバーグのおいしさを引き立てる、相思相愛の関係ですよね。だから当然にして、デブリシャス!」(はっしーさん)

「自由」「アツアツ」「ソース」と、ここまで3つ挙げてくれたはっしーさん。ただ、相性が抜群な理由はそもそも証明されているという。一体どういうことだろう?

「ハンバーグの素材の王道といえば牛肉。そしてほとんどのチーズは牛乳からできています。これは鶏肉と卵による親子丼の関係に似ていますよね。つまりハンバーグとチーズは親子。離れ離れになっていたものが、焼かれることで運命の再会を果たすのです。とろけるチーズとあふれ出る肉汁は、両者による感動の涙と言えるでしょう!」(はっしーさん)

以上のはっしーさんの話から、ハンバーグとチーズが相性抜群の理由を4つにまとめてみた。

■ 【理由その1】ハンバーグもチーズも「自由」だから。

ハンバーグは自由に形を変えられる。そしてチーズもまた、配置する場所を問わない自由な食べ物である。両社の特性を生かした料理の一つが、チーズインハンバーグだ。肉の断面からあふれ出るとろとろチーズのビジュアルは、まさにフリー“ダム”といえよう。

■ 【理由その2】ハンバーグとチーズは「アツアツ」の関係だから。

焼いて溶かすことで本領を発揮するチーズ。そしてハンバーグもまた、焼きたてがおいしい料理である。共に焼き上げた際に肉とチーズが絡み合うビジュアルは、愛の証。冷める前にスクープショットを撮り、秘密裏のうちにお腹へ収めよう。

■ 【理由その3】ハンバーグの肉汁もチーズも「ソース」だから。

肉汁にもチーズにも濃厚な旨味とコクと油が凝縮されており、それ自体がソースになれる力強さを持つ。この2つが一体となった料理が、チーズハンバーグなのだ。おいしさを重ね合ったこの逸品が傑作であることは間違いない。

■ 【理由その4】ハンバーグとチーズはそもそも「親子」だから。

ハンバーグに用いられる王道の素材といえば牛肉。そしてほとんどのチーズは牛乳から作り出される。この関係は、いわば鶏と卵の関係。つまりハンバーグとチーズは親子なのだ。そもそも強い絆で結ばれているのだから、相性が抜群であることは当然といえよう。

■ 最近は「肉レットチーズ」に注目!

昨今のグルメトレンドのひとつにチーズタッカルビが挙げられるが、上記4つの理由を考えてみると、チーズハンバーグのポテンシャルも極めて高いはず。

なお、はっしーさんはラクレットチーズ専門店が昨年からジワジワと増えてきていることに注目。同時に、ハンバーグなどの肉料理にラクレットチーズをかける「肉レットチーズ」(はっしーさん命名)に熱視線を送っている。はっしーさんが発信するブログやSNSにもこの料理は登場しているので、要チェックだ!(東京ウォーカー・取材・文=中山秀明)