3月28日(水)まで福岡市博物館(福岡市早良区)で開催中の「誕生50周年記念 リカちゃん展」に行ってきました。

【写真を見る】福岡会場だけの特別展示。博多織の着物と帯を締めたリカちゃん。博多織工業組合の協力があって実現したもの。帯の結びがとってもキレイ。後ろ姿もお見逃しなく

これまでの来場者は、スタート2週間で当初の予想を超える2万人以上。展示されているリカちゃんやその家族・友達の数は全部で約580体!リカちゃんハウスなどの資料は約70点!入口すぐのところから、昔よく遊んでいた懐かしのリカちゃんが勢ぞろいし、早くも「来てよかった〜!」という気持ちになっちゃいます。

今回の展示は単に、昔大好きだったリカちゃんに会えるだけではありません。半世紀のリカちゃんの変遷と共に、高度成長時代から今日までの歴史と、さらにファッションまでも楽しめる内容。お洋服大好きな女子の心までもわしづかみしちゃうというワケです。

リカちゃんの誕生秘話を知ることができる最初のゾーンは必見。初代のリカちゃんはファッションデザイナーのママと二人暮らし。なんとお父さんは行方不明だったそう。リカちゃん誕生当時流行していた少女漫画のように、少し不幸な設定が採用されたようです。

またリカちゃんは、ダッコちゃんの売上げが低迷していたタカラ(当時)で熱望された新商品でした。開発ノートの展示や、開発時のストーリーを紹介するアニメーションもあります。ビジネスの視点からの見方もできるので、女性だけでなくビジネスマンにもグッとくるところがありそうです。

これまでのリカちゃんをたっぷり堪能したあとは、いよいよ最後のゾーン。50周年のお祝いをテーマに、今をときめくアーティストやブランドなど50組とコラボしたリカちゃんがずらり。どれもクリエイティビティあふれる作品ばかりです。

会場では「私はこれが好きだった」「これはこうやって遊ぶのよね」などというお客様同士の会話が飛び交っていました。これも多くの乙女に愛される、リカちゃん展ならではの特色でしょう。

一人一人の思い出とリンクした、一体一体のリカちゃんや関連のおもちゃ。きっとその思い出はそれぞれ違うものだから、いろんな人と何度か足を運ぶのも楽しいかも知れません。お互いに知らなかった部分が見えて関係が深まったりして!?ちなみに平均滞在時間は少なくとも1時間、長い方で2時間強だそう。時間に余裕をもってお出かけくださいね。週末は大混雑だそうなので、行ける方は平日がおすすめです。

[テレビ西日本開局60周年記念「誕生50周年記念 リカちゃん展」] 福岡市博物館 / 2月22日(木)〜3月28日(水) / 9:30〜17:30※最終入場17:00 / 月曜休み / 一般 1100円、高校・大学生 900円、小中学生 500円

【九州ウォーカー編集部/取材・文=山本陽子】

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