日本の生活に浸透している中国製品。食品ではできるだけ中国産を避けているという日本人もいるかもしれないが、中国製品を完全に生活から締め出して生活することはできるのだろうか。中国メディアの今日頭条は9日、「中国製品を排除したらどうなるか」という、日本のテレビ番組の企画について紹介した記事を掲載した。

 この番組は、中国製品は部品も含めてすべて排除するというルールで、ある家庭のものをすべて調べてみたという。その結果、ほとんどのものが中国製品であることが判明。例えば、日本製と明示してあるブルーレイレコーダーは、調べてみると内部の部品は中国製で、組み立てだけが日本だった。

 他にも電化製品、衣類、おもちゃなど、ほとんどすべてのものが中国製で、これらを排除していくと最後は家がガラガラになった。意外なのは冷蔵庫が残ったことで、運送の難しさから日本で製造されることがほとんどだという。

 この番組の企画について、記事は「中国製品がなければ、日本人は生活できないことが分かった」と主張。海外で販売されているブランドの服でさえ中国で縫製されているとし、海外でショッピングして中国に持ち帰ることの滑稽さを指摘した。

 中国は、世界の工場と言われて久しく、多くの製品に中国製が使用されているのは当然と言えば当然だ。しかし、中国製品は輸出用と国内販売向けで品質が異なると言われる。これは主に海外の基準が高く中国の基準が低いゆえだが、だからこそ多くの中国人は信用できる製品をわざわざ海外で買うのだろう。それにしても、中国製品がここまで生活に浸透しているというのは中国人にとっては誇らしく、うれしい結果だったのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)