イタリアサッカー連盟(FIGC)のカルロ・タヴェッキオ会長は、退任となる可能性が高いようだ。イタリア紙『ラ・レプッブリカ』が19日に報じた。

 イタリア代表の2018 FIFAワールドカップ ロシア・欧州予選敗退を受けて、タヴェッキオ会長の辞任を要求する声はイタリア国内で高まっているが、自身は辞任を拒否。続投に意欲を示していた。しかし、連盟内でも同会長がジャンピエロ・ヴェントゥーラ前監督を任命した責任を巡り、退任を望む声が次第に強まっているという。20日に開催される連盟の総会で不信任が決議されれば、退任に追い込まれるようだ。

 タヴェッキオ会長は17日に行われた番組『レ・イエーネ』のインタビューで「ヴェントゥーラ監督のせいで敗退した。フォーメーションと采配を誤った」とコメント。自ら任命し、解任したヴェントゥーラ監督を痛烈に非難した。また、「冷静でいられていない。私は4日間、眠れることができていない。本当に酷い戦いだった。1メートル90センチの守備陣に対し、クロスを放りんでばかりいた。小さな選手で立ち向かえば良かったのだが、彼らはベンチにいた。(ロレンツォ・)インシーニェを使わないでどうする。私は、試合前にインシーニェを使うようにスタッフに言った」と言明。強い憤りを示している。

 60年ぶりにワールドカップ出場を逃したイタリア代表だが、どうやら責任問題は監督解任だけでは済まされないようだ。