日本のFIFAランクは下から5番目 第4ポットに入り、強豪国との対戦の可能性が高まる
ロシア・ワールドカップ(W杯)大陸間プレーオフ、ペルー対ニュージーランドの第2戦が現地時間15日に行われ、ホームのペルーが2戦合計2-0で勝利。9大会ぶり5回目の本大会出場権を獲得し、ロシアW杯に出場する全32チームがついに出揃った。今予選はオランダやイタリアといった強豪国が予選で姿を消す驚きの展開が続いたが、出場国のFIFAランキング、出場回数の“豆知識”をまとめた。
まずは最新のFIFAランキング(10月16日発表)順だ。
1位 ドイツ(第1ポット/欧州)
2位 ブラジル(第1ポット/南米)
3位 ポルトガル(第1ポット/欧州)
4位 アルゼンチン(第1ポット/南米)
5位 ベルギー(第1ポット/欧州)
6位 ポーランド(第1ポット/欧州)
7位 フランス(第1ポット/欧州)
8位 スペイン(第2ポット/欧州)
10位 ペルー(第2ポット/南米)
11位 スイス(第2ポット/欧州)
12位 イングランド(第2ポット/欧州)
13位 コロンビア(第2ポット/南米)
16位 メキシコ(第2ポット/北中米カリブ海)
17位 ウルグアイ(第2ポット/南米)
18位 クロアチア(第2ポット/欧州)
19位 デンマーク(第3ポット/欧州)
21位 アイスランド(第3ポット/欧州)
22位 コスタリカ(第3ポット/北中米カリブ海)
25位 スウェーデン(第3ポット/欧州)
28位 チュニジア(第3ポット/アフリカ)
30位 エジプト(第3ポット/アフリカ)
32位 セネガル(第3ポット/アフリカ)
34位 イラン(第3ポット/アジア)
38位 セルビア(第4ポット/欧州)
41位 ナイジェリア(第4ポット/アフリカ)
43位 オーストラリア(第4ポット/アジア)
44位 日本(第4ポット/アジア)
48位 モロッコ(第4ポット/アフリカ)
49位 パナマ(第4ポット/北中米カリブ海)
62位 韓国(第4ポット/アジア)
63位 サウジアラビア(第4ポット/アジア)
65位 ロシア(第1ポット/開催国)
出場権を逃してサプライズを呼ぶことになった上位国は9位チリ、14位ウェールズ、15位イタリア、20位オランダ、27位アメリカといったあたりか。また北アイルランド(23位)、スロバキア(24位)、アイルランド(26位)と20位台に出場権を逃したヨーロッパの実力国がずらりと並び、「13枠」の熾烈な争いを再確認できる。
なお、ロシアの場合はFIFAランキングの換算方式によって32カ国中最下位となっているが、開催国のため第1ポットに入ることが決まっている。バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本は下から5番目。第4ポットに入ったことで強豪国と対戦する可能性が高まるが、アップセットを起こして世界をアッと言わせたい。
日本はアジアで韓国に次ぐ出場回数をマーク
続いては出場回数順だ(ロシアは旧ソ連、ドイツは西ドイツ、セルビアは旧ユーゴスラビアを含む)。
1位 ブラジル/21回(21大会連続)
2位 ドイツ/19回(17大会連続)
3位 アルゼンチン/17回(12大会連続)
4位 メキシコ/16回(7大会連続)
5位 イングランド/15回(6大会連続)
5位 フランス/15回(6大会連続)
5位 スペイン/15回(11大会連続)
8位 ベルギー/13回(2大会連続)
8位 ウルグアイ/13回(3大会連続)
10位 セルビア/12回(2大会ぶり)
10位 スウェーデン/12回(3大会ぶり)
12位 ロシア/11回(2大会連続)
12位 スイス/11回(4大会連続)
14位 韓国/10回(9大会連続)
15位 ポーランド/8回(3大会ぶり)
16位 ポルトガル/7回(5大会連続)
17位 日本/6回(6大会連続)
17位 コロンビア/6回(2大会連続)
17位 ナイジェリア/6回(3大会連続)
20位 イラン/5回(2大会連続)
21位 サウジアラビア/5回(3大会ぶり)
21位 オーストラリア/5回(4大会連続)
21位 クロアチア/5回(2大会連続)
21位 デンマーク/5回(2大会ぶり)
21位 ペルー/5回(9大会ぶり)
21位 コスタリカ/5回(2大会連続)
21位 モロッコ/5回(5大会ぶり)
21位 チュニジア/5回(3大会ぶり)
29位 エジプト/3回(7大会ぶり)
30位 セネガル/2回(4大会ぶり)
31位 アイスランド/1回(初出場)
31位 パナマ/1回(初出場)
第1回から全大会で出場しているのは、もちろんブラジルだ。15回以上の出場国は南米とヨーロッパ、そして北中米の雄メキシコと列強各国が並んでいる。アジアで最も出場回数が多いのは韓国の10回だが、6大会連続の出場を決めた日本も、実はアジアで2番目に多い回数だ。コロンビア、ナイジェリアと同じ出場回数というのも少々意外かもしれないが、1998年フランスW杯での初出場から足かけ20年にわたって本大会出場したことで、“アジアの常連”としての立ち位置は確立したとも言えるだろう。
また、かつては各大陸でアウトサイダー的な扱いだったアイスランドやパナマが悲願の初出場を果たし、南米のペルーは32カ国中最長ブランクとなる9大会ぶりの本大会出場。新鮮な顔ぶれと言えるだろう。
様々な立ち位置はあれど、開幕の瞬間はどのチームも“0勝0分0敗”で始まる。ロシアの舞台で待つのは強豪の順当な勝利か、伏兵の番狂わせか――。組み合わせ抽選会を含め、サッカーの祭典に向けて出場各国が今後ヒートアップするのは間違いない。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images