細かなところまで気配りが見られる日本の生活。これは何事もおおらかな中国とはだいぶ異なっているようだ。中国メディアの今日頭条は10日、中国人にとって日本のどのようなところが細かいと感じるのか、18の点を紹介する記事を掲載した。

 日本社会に見られる細かな気配りにはどんなものがあるのだろうか。例えば、バリアフリー対応として設計された「牛乳パックの上にあるくぼみ(切欠き)」、「常に便座が温かいトイレ」、便利で気の行き届いた「コンビニ」、レストランやトイレにある「ベビーチェア」、「トイレ用擬音装置」、けがの場所によって異なる大きさや形状の「絆創膏」、どこにでもあって便利な「自動販売機」、いたるところにある「無料の旅行パンフレット」などだ。

 さらには、ラーメン店で見かけた「空席案内板」や、階段にある「子供用の手すり」、「卵のひとつひとつに賞味期限」を印字していること、電車内にはどこからでもつかまれるよう「多くのつり革がある」こと、新幹線の座席には「位置表示」があること、「バスのボタン」がどこからでも座ったまま押せるようになっていること、まとめ買いができる「電車の切符販売機」、駅に設置された「ロッカー」、女性服・男性服など「目的別の百貨店ビル」、そして最後は「お酒の缶に点字があること」だった。

 特に、コンビニや自販機の多さには驚いており、自販機については、日本の可愛いものトップ3に入るとまで絶賛。温かい飲み物と冷たい飲み物の両方が1つの販売機で売っているのは中国では考えられない光景で、「感動させられる」と興奮気味で伝えた。

 記事は、日本を「栄誉あるデザイン大国」と称賛。日本で目にするものはすべて人の生活を便利にし、障がいを持つ人、子ども、そしてお年寄りも「1人ひとりが安心して出かけられるように」という気持ちが伝わってくると感想を述べた。あまりに細かくて恐ろしいと感じるとともに、尊敬の気持ちもあり、複雑な感情になっているようだ。こうした日本のものは、使う人の立場になって考えるからこそ、便利で安全な設計ができると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)