ニュージーランドを警戒 「非常に緊張感のある状態で戦うことができる」

 プレミアリーグで経験を積むサウサンプトンの日本代表DF吉田麻也は、6日に対戦するニュージーランドが空中戦に強みを持っていることに「僕自身は慣れているので問題ない」と頼もしい言葉を残しているが、チーム全体としては十分に警戒しなければいけないと強調した。

「監督が言っているように、もうワールドカップ(W杯)の準備が始まって新しい章に自分たち自身も入っていかなければいけない。W杯を想定して戦っていかなければいけないです。明日に関して言うと、相手はまだプレーオフを残していて、非常に緊張感のある状態で戦うことができると思うので、すごくいい相手だと思います」

 ニュージーランド戦を控え、吉田はこう語っている。2014年の日本戦で2得点のバーンリーFWクリス・ウッドや、ウェストハムDFウィンストン・リードといったプレミアリーグでプレーする選手も所属している。吉田は「(ウッドは)フィジカル的に真っ向から勝負すると非常に難しくなると思います。僕自身はいつもそうですけど、うまく駆け引きをしながら他の選手もやっていかなければいけないです」と、強さと高さを武器にする相手への警戒心を強めている。

 そして、日々プレミアの舞台に身を置く吉田にとっては、空中戦の応酬は“日常茶飯事”だが、Jリーグなどでは体感できない迫力がある攻撃には、チームとして注意を払わなければならないと語っている。

「フィジカルの強い相手との戦いは非常にタフ」

「アジアでは今までそういう相手と対戦していないので、また違った戦い方をしなければいけない。僕自身は慣れているので問題ない。それでもやっぱりフィジカルの強い相手と対戦するのは非常にタフですし、チームとしてなるべく(相手の)セットプレー、ロングボール、ロングスローの回数を減らしていかなければいけない」

 吉田以外のセンターバック陣は国内組の選手で、ニュージーランドのように体の大きな選手と実戦で競り合う機会は限られている。W杯に向け、高さを武器にした相手を想定した絶好のシミュレーションの機会となりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images