SPRING OF FASHIONが、デザイナーズブランドと消費者、そして小売店を結びつける新O2Oサービス「ソフデザイナーズ(Sof DESIGNERS)」のティザーサイトを9月21日にオープンした。新商品を受注販売するECサイトの運営や消費者向けの展示会の開催、小売店への送客など、10月下旬からサービスを開始する。

 ソフデザイナーズは、市場を創造していくことでファッション業界の流通を変え、業界全体を活性化させることを目指す新サービス。サイト上でデザイナーズブランドの受注販売を行うほか、新作発表の時期には消費者向けに複数ブランドの新作を自由に試せる展示会を開催し、サイト登録者なら誰でも参加できる。初回の「Sof EXHIBITION」は、11月3日から5日の3日間、東京・渋谷で開催する予定。各ブランドごと初回のみ20〜40%割引で購入できるのが特徴で、商品は3〜5カ月後、着用シーズンの頭に届く。
 ブランド側は受注生産により在庫リスクなどが軽減されることで効率化が図られ、また新規顧客を広げる機会になる。小売店にはサイト利用者のマーケティングデータを提供。データに基づいた商品のバイイングを可能にすることで、小売店独自の積極的な買い付けを促進する。そのほか、小売店でブランドの新規取り扱いやポップアップショップの開催などがある場合、同サイトから購入者に告知し送客を図る。
 代表の保坂忠伸氏は、ファッション業界が抱える様々な問題に向き合い、新サービスを立ち上げた。デザイナーズブランドの知名度や売上が向上することで、中長期的には川上と呼ばれる生産現場が潤い空洞化の融和、そして市場の同質化やオーバーストア、激減する服飾学生などの問題を解決したい考えだ。
 現在、「エルザ・ウィンクラー(ELZA WINKLER)」「コトハヨコザワ(kotohayokozawa)」「ペイエン(PEIEN)」「オート(AUXTE.)」など10ブランドの参加が決まっている。