聖カタリナ学園、5回コールドで松山聖陵への挑戦権獲得!先発5回を無安打に封じた聖カタリナ学園・新保 雄太郎(2年・主将)

 2016年夏の愛媛大会、創部初となる公式戦で県ベスト8の快挙を成し遂げた聖カタリナ学園。あれから約1年余りが経過。他校と同じ1・2年で甲子園を目指すことになる秋の初戦で彼らは貫禄の戦いを披露した。

 目立ったのは1年生と2年生の融合度の高さ。1年生では最速140キロ右腕・田中 択磨(178センチ83キロ・右投右打・兵庫尼崎ボーイズ<兵庫>出身)の登板こそなかったが、4番に入った宇都宮 樹(一塁手・168センチ78キロ・左投左打・伊方町立伊方中出身)は1回表一死二・三塁からの中犠飛を皮切りに、3打数3安打4打点。2打数2安打の7番・浪花 鈴太郎(二塁手・178センチ66キロ・右投左打・えひめ港南リトルシニア出身)以下の1年生下位打線も各々の仕事を確実にこなした。

 一方、2年生たちも投げては最速139キロ右腕・新保 雄太郎(175センチ76キロ・右投右打・松山中央ボーイズ出身)が松山南の打者17人に5回を投げ、63球3四死球無安打投球で主将の矜持を示せば、打っては1番・玉井 陸翔(中堅手・174センチ68キロ・愛媛松山ボーイズ出身)が3四球、2番・大森 貴仁(捕手・162センチ58キロ・西予市立城川中出身)が3安打でチャンスメイクすれば、3番・遊撃手の伊藤 絋輝(170センチ70キロ・右投左打・松山リトルシニア出身)が越智 良平監督いわく「あれが大きかった」と振り返った3回表無死一塁からチーム3点目の適時三塁打含む2打数1安打2打点。

 ちなみにこの当たりは低いライナーで右中間を突破。まるで試合前夜にNPB通算2000本安打を達成した越智監督の早稲田大1年後輩・鳥谷 敬(阪神タイガース)を想起させるような見事な当たりだった。

 結果、二塁送球2秒0台をマークする首藤 洸瑠(2年・3番捕手・175センチ76キロ・右投右打・松山市立津田中出身)が扇の要に位置する松山南から11安打12得点を5回コールド勝ちを収めた聖カタリナ学園。夏の愛媛大会2回戦で大洲農、中予地区新人大会初戦で松山北に敗れた負のスパイラルを止めた彼らは、その聖カタリナ学園から転校し、公式戦デビューとなった中予地区新人大会で優勝に貢献した土居 豪人(2年・投手・189センチ80キロ・右投右打・宇和島市立城東中出身)がエースナンバーを背負う松山聖陵への挑戦権を得た。

(レポート=寺下 友徳)

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