9月3日は“睡眠の日”。毎日しっかり眠れていますか? 睡眠の悩みを抱えている人が多いといわれていますが、“睡眠は最高の美容液”といわれるように、眠りの質をあげることは美容にとってもプラスです。
そこで今回は、改めて見直したい“睡眠の質をあげるためのコツ”をご紹介します。
「睡眠負債」って?
最近話題の“睡眠負債”という言葉を知っていますか? アメリカの睡眠のエキスパートたちが提唱する考え方で、不足した睡眠のマイナス分は、借金のように蓄積していくというものです。この負債はこまめに返済する必要があり、睡眠負債は睡眠でしか返済できないと考えられています。
しかも、貯金することもできず、ウィークデーは忙しいから週末に寝だめしてチャラ、というわけにもいかないのです。
健康のためにも睡眠は大切ですが、女性にとって気になる美容にも睡眠は必須。“睡眠は最高の美容液”といわれるほど、寝ている間にキレイが作られているんです。
ぐっすり眠るとキレイになれるのはなぜ?
しっかり眠るだけで痩せられる!
毎日しっかり質の良い睡眠をとることができると、寝ている間に300kcalを消費するといわれています。1ヶ月に換算すると、約1kg痩せるために必要なエネルギーに相当します。
寝ている間に身体を修復する成長ホルモンは“痩せホルモン”ともいわれ、このホルモンが活発になることでカロリーが消費されると考えられています。
そのためには、成長ホルモンが活発になる22時から3時の間には寝ていること、眠り始めの3時間にいかに良い睡眠がとれるか、7時間の睡眠時間などが重要だといわれています。
寝ている間に肌が再生される
成長ホルモンは、細胞の修復や再生を行う働きもあり、お肌のターンオーバーを整えたり、日中傷ついた細胞の修復をしたりしてくれます。
しっかり睡眠がとれた翌朝、顔色が良かったりお肌の調子が良かったりするのは、寝ている間に修復されたからなのかもしれませんね。
そのため、睡眠不足が積み重なると肌の生まれ変わりが遅れるなど、美肌にとってもマイナスだと考えられます。
改めて見直したい“質の良い睡眠”のためのポイント
どんな高級なコスメを使うより、しっかり眠ったほうが綺麗になれるともいわれるほど、睡眠は大切です。寝付きが悪い、質の良い睡眠がとれていない気がする人は、こんなことを改めて見直してみましょう。
1.食事はなるべく寝る3時間前まで
食べてすぐ寝ると、寝ている間も胃腸が働くことになり、身体はフル稼働している状態になってしまいます。質の良い睡眠の妨げになるだけでなく、翌日の胃もたれや、女子ならダイエットも気になりますよね。でも、だからといって空腹のまま寝ても、脳が覚醒して眠れなくなってしまうんだそう。
食事は寝る3時間前になるべく済ませましょう。魚、豆、卵などの良質なたんぱく質は、肉や揚げ物に比べて消化に時間がかからず、夕飯におススメです。残業などでどうしても夕飯の時間が遅くなってしまう日は、雑炊など消化の良い物を選びましょう。
2.パジャマで寝る
なんとなく部屋着でそのまま寝てしまう人もいると思いますが、お気に入りのパジャマを用意してみてはいかがでしょう。
パジャマは寝るためのもので、寝ている間の寝返りや寝やすさを考えられて作られています。ジャージなどで寝ている人は、パジャマのほうがぐっすり眠れるかもしれないですよ。
また、入眠儀式として“パジャマに着替える”ステップをつくる意味でもおススメです。
3.寝る前のリラックスタイムをつくる
興奮したままだと眠れないように、ぐっすり眠るためには寝る前にリラックスした時間を過ごすことが必要です。
大音量で音楽を聴く、スマホに夢中になるなど、音や光などの刺激からは距離を置き、ゆっくり本を読んだり、ストレッチをしたりしてみてはいかがでしょう。
4.ぬるめの入浴
人間の体は、眠たくなると体温が下がり、眠っている間はもう少し下がります。そのため、寝る前に入浴をして一旦体を温めることで、体温が下がって眠りやすくなります。
ポイントは、体を温め過ぎないこと。熱すぎない、ぬるめのお湯に15分以内浸かるのがおススメです。
5.眠りやすい温度・湿度にする
快適に眠れる室温の目安として、夏は25℃、冬は15℃、湿度50%といわれています。
季節によってはエアコンをかけたまま寝る時もありますが、冷やし過ぎない、暖め過ぎないように気をつけましょう。また、肌の潤いのために加湿しすぎている人は注意。空気がしっとりするほど加湿する人もいますが、湿度が高すぎても寝苦しくなり、睡眠の質が低下する原因になってしまいます。
睡眠を最高の美容液にするために、この機会に自分の睡眠を見直してみてはいかがでしょう。参考にしてくださいね。