浦和戦の後半17分から途中出場 久しぶりのピッチに「とってもポジティブ」
ドイツの至宝がキャリアの危機を乗り越えてピッチに帰ってきた。
ドルトムントのドイツ代表FWマリオ・ゲッツェは昨季途中に代謝障害で治療の日々を過ごしていたが、15日に埼玉スタジアムで行われた浦和レッズとの親善試合で後半17分から途中出場し、167日ぶりに実戦のピッチに復帰した。「とても、とってもポジティブだった」と病魔を乗り越えた喜びを爆発させた。
超満員に膨れ上がった埼玉スタジアムに駆け付けた黄色と黒のサポーターたちから、その瞬間に大きな拍手が沸き起こった。後半17分、ドルトムントの10番ゲッツェは、中盤のトルコ代表MFヌリ・シャヒンと交代し、久しぶりのピッチに飛び出した。
高温多湿の日本の気候に大汗を流しながら勇姿を見せたゲッツェは3-2勝利後、地元紙「ルール・ナハリヒテン」のインタビューに応じている。
「167日ぶりの復帰? 最高だったよ。リハビリであれだけ長い時間を過ごした後だったので、嬉しい時間だった。リハビリを終えることができたことが良かったこと。全て想像通りだった。合宿に復帰することが僕のゴールだった。今日は30分間のプレーと決まっていた。本当に、最高だった。個人的にはとても、とってもポジティブだったんだ」
代謝障害を「病気とは呼びたくない」
昨季病魔に倒れた男はペーター・ボス新監督の下で実戦デビューを果たし、新シーズンに向けて意欲を一層燃やしている。
「次のステップ? 45分間プレーすること。小さな一歩ずつ進んでいくしかない。監督と自分で負荷について話し合っている。自分は完全に動けているし、プレーもできるよ」
笑顔が弾けたゲッツェだが、代謝障害を「病気」として語ることには否定的だった。
「僕はそれを病気とは呼びたくない。響きが凶悪な感じがするからね。僕はこの問題を代謝障害と呼んでいる。乗り越える計画はあったし、それは機能した。ここからは一歩一歩進むだけなんだ」
苦しみの日々を過ごしたゲッツェは今季こそ本領を発揮できるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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