今月10日に農林水産省が発表した「訪日外国人旅行者の食料品等の購入状況について」というレポートが、今中国人の間でも話題になっている。
 
 2016年の訪日外国人旅行者の買い物のうち、食料品等を購入しているのは中国が最も多く、菓子類で507億円、その他の食料品等で536億円となっており、これは食料品等の消費全体の約40%に迫る数字だという。
 
 この報道を中国版ツイッター「微信」でシェアした、鳳凰衛生テレビの駐日記者の投稿に対し、「別に好きで買っているわけではない」と、ネットユーザーたちから反発のコメントが寄せられている。
 
 好きではないのに何故買うのかという点について、多くのユーザーは「中国の食品は安全性に欠ける」「日本のお菓子は衛生的だと思っている」などと、日本の食品の衛生管理に対する点が評価できるためと理由を説明している。
 
 味については、「単調。中国の豊富さとは比べ物にならない」「初めはおいしいと思っていたけれど、シンプルすぎて飽きちゃった」「おいしくはない」「味覚の気分転換のためだけだよね」などと、辛口なコメントが多かった。
 
 また、「中国人は人情に厚いんだよ。みんなにお土産を配るからたくさん買うんだ。日本人は一箱だけ買って分けているけれど」「特に日本の食品が好きというわけでない。もともと中国人は食べるのが好きなんだよ」というような、文化的背景を理由とするコメントも見られた。
 
 レポートをシェアした記者は元々、「みなさんはどんな日本の食品が好きなのか、興味があるな」と投げかけており、少ないながらこれに応じていたユーザーのコメントもピックアップしてみたい。
 
・馬鈴薯3兄弟
・白い恋人
・六花亭のストロベリーチョコ
・カルビーのフルグラ
・牛肉
・抹茶
・ウイスキー
・龍角散のど飴
・銀座のはちみつパン
・牛肉
・日本式ラーメン
・カレー
・ヨーグルト
 
 空港の免税店では長年、多くの店舗が『白い恋人』を始めとした北海道のお土産や、日本限定フレーバーのキットカットなどを店頭に平積みしている。いずれもおいしいヒット商品ではあるが、外国人観光客の大半が、お土産のお菓子を空港で購入することを考えると、やがて「単調」という評価が下されるのは必然のことかも知れない。街を歩けばもっと多彩な味覚に出会えることを、是非知ってもらいたいものだ。(イメージ写真提供:(C)powerbeephoto/123RF)