年齢・性別・国籍…全て不明のパワータロット・カウンセラー「ムンロ王子」。麗しの世界の住人である彼(彼女?)が、『恋愛成就のためのセルフ・プロデュース』をテーマとしたコラムをお届けします。素敵な恋がしたいみなさん、ムンロ王子のもとであなただけの「ガラスの靴」を見つけましょう!

■その前に…ムンロ王子って何者?





Bonjour!ムンロ王子です。この連載も半年を過ぎましたが、お楽しみいただいてますか?
恋する女性に向けたサイトでの連載なので、皆さんは占いについて、ある程度の知識や理解があると思います。でも、ムンロ王子が占うお客様のほとんどは、タロット占いはもちろんのこと、占い自体やったことがない方が多いんです。

『占い』を怖がる人が多いのですが、それは嫌なこと・不吉なことを言われたくなくて、良いことだけを聞きたいから。

もしくは当たる・外れるということに重きを置き「ムンロ王子の占いは当たると聞いたのでお願いします」なんて言って来る方もいます。残念ながら自分の運命は自分で切り拓くしかないんです。占い師はそのお手伝いをするだけです。

◎占い師を選ぶ基準は?


ちょうど天気予報や道路地図のように、占いはなくてもなんとかなりますが、あったほうが便利だし、無駄な動きが少なくて済む、という程度の役割です。占いも使いこなせば人生が少し楽しくなりますし、問題に向き合う勇気が湧いてきます。

当たるか当たらないかではなく、話をして心地いいか心地よくないか、そんな基準で占い師を選んでください。そして、お気に入りの占い師を見つけたら定期的に会うことをおすすめします。
ちょうどかかりつけのお医者さんのように、あなたの人生にそっと寄り添って、迷った時に適切なアドバイスをしてくれることでしょう。

◎「婚活プロジェクト」で目標達成!


さて、恋愛マトリックスの概要は前回で終わりました。もっと細かく説明することもできますが、これからはより具体的な事例を通して、「結婚」について考えていきたいと思います。

実はムンロ王子はこの連載を始めるにあたり、『婚活プロジェクト』なるものを立ち上げ、0期生として2人の女性を対象に実験的に婚活支援をしてきました。そしてナントそのうちの1人が、相手のいない状態から半年で結婚に至ったのです。成約率50%!

こう言うと、まさか…と疑う方も多いでしょうが、結婚はダイエットと一緒でその気になれば目標は達成できます。ダイエットは難しいと言う人が多いけれど、要は食べなければ良いわけで、太るより断然、簡単です。

結婚も然り。婚活なんて言いますが、就活に比べればずっと簡単です。問題はその人に「結婚する気」があるか、「妥協」できるかどうかなのです。

◎「独身女性税」って知ってる?


昔は30歳になっても結婚しない女性がいると世間体が悪いということで、親が小言を言い、精神的に追い詰めてお見合いでさっさと結婚させていました。

古代ローマでは未婚の女性に対して「独身女性税」というのがあったようです。ユリウス正式婚姻法という法で、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスは、少子化は兵士が足りなくなり帝国を滅ぼす脅威となると心配し、女性が結婚して子どもを産むことを強制したのです。

この法では、子どもがいない女性には相続権を認めなかったり、公務員のような役人にもなれなかったり、社会的地位を落とし、女性が結婚することを促したそうです。

いい年なのに無職で親のスネをかじることをニート(若年無業者)と言い、世間は冷たい目を向けますが、同じように35歳なのに結婚しない男女も世間から厳しい目で見られるべきだと思います。

親からいただいた命を子ども・孫へとつないでいく「命のリレー」があったからこそ、あなたはこの世に産まれたわけで、それを途絶えさせることは最も重い「罪」だと思います。

もちろん不妊など子宝に恵まれず苦しんでいる方もたくさんいるので、子どもを産まないこと自体は罪とは言えません。けれども、子どもを産む機会を持とうとしない、すなわち「結婚」をしないことは社会的に非難されるべきです。

かなり厳しい言い方をしましたが、この言葉を聞いて「早く結婚しなきゃ」という気持ちになっていただければ幸甚です。

◎「宿命」に向き合って


30代後半で結婚し、不妊治療で肉体的にも精神的にもボロボロになっている女性をたくさん見てきました。確かに医学の進歩で高齢出産は可能ですが、その陰で不妊治療を含む様々な問題を抱えている人は大勢いるのです。

結婚なんて焦らなくてもいい…なんて考えているあなた!自分に課せられた「宿命」に向き合ってください。

この連載を始めて半年以上が経ちましたが、最初から読んでいるのにも関わらず、未だに結婚してない方はいませんか?

「案ずるより産むが易し」。今は離婚しても再婚しやすい時代です。案ずるより、とりあえず結婚!読者の皆さんが1日も早く良い伴侶と出会い、幸せな結婚ができることを心からお祈り申しあげます。

■7月のカード:【節制】流れに身を任せる


今月ご紹介するカードは【TEMPERANCE:節制】、大アルカナの「14番」です。

【TEMPERANCE:節制】


これは自分の持っている力や個性を、無理せず自然に上手に使えば成功にたどり着くということを示唆してくれます。
正しい位置で出ると、今の流れがとても良いので無理しないで流れに身を任せなさいという意味。逆位置で出たなら、水の流れが止まり、よどみ、濁っているという意味。

単に状況を描写しているだけなのか、それとも動き出せと警告しているのかは、周囲のカードとの兼ね合いで判断することになります。

■和と洋の徳目はそっくり!?


「節制」とは、度を越さないよう控えめにする、欲望を理性の力で秩序あるものにすることで、古代ギリシャ以来、西洋における重要な徳目の1つとされてきたものです。

西洋では古くから「枢要徳」もしくは「四元徳」と言って、「知恵」「勇気」「節制」「正義」を4つの徳目とし、プラトンはこれに「敬虔」を追加しています。
キリスト教ではこの「敬虔」を「信仰」とし、さらに「希望」「愛」を追加して「七元徳」としています。

日本でも南総里見八犬伝で有名な「仁義礼智忠信孝悌」という八徳が有名ですが、これは儒教でいう五常の徳目(仁・義・礼・智・信)に従者としての徳目(忠・孝・悌)を加えたものです。西洋の徳目にとても似ているのが興味深いですね。

■7月のシャンソン

『You would be so nice to come home to』



ジャズのスタンダード曲で、Cole Porterが作詞・作曲し、1942年に発表された映画『Something to shout about』の挿入歌。第二次世界大戦の真っただ中、戦場に送られた青年が愛する女性を思う気持ちを歌い上げたものです。

ジャズ評論家の大橋巨泉は「帰ってくれたらうれしいわ」という邦題を付けましたが、後でそれが誤訳であったことを自ら認めています。

正確には「君の待つ家に帰れたらどんなにいいだろ」という意味で、一般的にこの言葉を聞くとプロポーズを思わせるフレーズのようです。Helen Merrillという女性ヴォーカルが甘く切なく歌ってヒットしたので、誤訳につながったのでしょう。

実はこの曲にはバースといってイントロ曲があり、それを聞けばこれからプロポーズする感じがわかります。ムンロ王子はバースを含めて歌っていますが、歌詞を一部変えてシャンソン風に男女の会話のシーンを交えながら、プロポーズという男女の営みを面白おかしく歌っています。



■7月のタロット占いイベント

■7月2日(日)《19:00〜23:00》
門前仲町『BAR MARUISHI』(03-3820-7552)江東区富岡1-3-2

■7月18日(火)《19:00〜23:00》
麻布十番『Barこらぼ』(03-6435-0995)港区麻布十番2-4-8麻布十番館4階

■7月20日(木)《19:00〜23:00》
小川町『Dining Bar Shelter』(03-5577-4949)千代田区神田小川町2-8

■7月25日(火)《19:00〜23:00》
銀座『赤道倶楽部』(03-6228-7295)中央区銀座1-13-8ハビウル銀座2階

いずれも20分3000円(要予約)

【プロフィール】
ムンロ王子

東京大学法学部を卒業してIT企業を経営しているムンロ王子。趣味で始めたタロット占いが評判となり、7年間で占った人は6000人を超える。これまでタロット占いを通じてさまざまな人生に触れてアドバイスしてきた教訓を〈シャンソン〉というジャンルの歌を歌うことで広く伝えています。

2016年12月25日には日テレの『スクール革命』という番組で「今どきのクセの強い占い師」としてお笑いタレント千鳥のノブくんの2017年の運勢を占い、シャンソンもお披露目しました♪タロット占い、ライブ活動など活動内容はFacebookにて公開中!

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