米国皮膚科学会は2017年4月11日からウェブサイト上で、同学会に所属する皮膚科専門医による虫除けと虫に刺された際の治療に関するTips集(ヒント)を公開している。

同学会は大抵の虫刺されは無害としつつ、ジカ熱やデング熱、ライム病、マラリアなどの危険な疾患にり患するリスクもあると指摘。「無害だから何もしなくていいのではなく、リスクを減らすために適切な虫除け、防虫対策が必要」として、4つの防虫に関するヒントを挙げている。

(1)皮膚や衣服に20〜30%の昆虫忌避成分「ディート」を含む忌避剤を使用する。使用上の注意や説明は厳守する。
(2)夜間の外出時や森林のハイキングなどではできるだけ皮膚の露出を抑えた服装にし、靴下はズボンに被せ、シャツはズボンの中に入れる。衣類用昆虫忌避剤も活用すること。
(3)屋外で寝る際は蚊帳を使用する。
(4)ジカ熱やデング熱が蔓延している地域の情報に注意をする。

さらに虫に刺されてしまった場合の対応法として痛みやかゆみに応じて適切な医薬品を使用するようアドバイスしており、「ハチなどに刺されて痛む場合はアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの市販の鎮痛剤を服用する」「かゆみには市販のかゆみ止めか経口抗ヒスタミン薬が有効」「腫れている場合は湿布などで冷やす」といった方法を紹介している。

これらのヒントは同学会のユーチューブ公式チャンネルから、動画で視聴することもできる。

参考
Tips to prevent and treat bug bites.

医師・専門家が監修「Aging Style」