DeNAのアレックス・ラミレス監督と下園辰哉、黒羽根利規が15日、神奈川県横浜市立豊岡小学校をサプライズ訪問した。

◆ サプライズ訪問に子どもたちから大歓声

 DeNAは食を通した健康づくりを目的として、若手選手寮である青星寮で選手が実際に食べている『青星寮カレー』を横浜市内学校給食実施校のメニューとするためにレシピを提供。このレシピを学校給食用にアレンジして、約20万人分の給食献立として提供していく。

 同取り組みを記念して実施初日となったこの日、豊岡小学校をラミレス監督と下園、黒羽根が訪問。何も知らされず校庭に集まった全642人の児童の前に登場すると、子どもたちは驚いた様子で3人を迎えた。

 ラミレス監督はまず日本語で「ラミちゃんです。よろしくお願いします」と挨拶。さらに「先生の話をよく聞いていますか?家ではお父さん、お母さんの言うことをしっかり聞けていますか?クラスメイトと仲良くしていますか?宿題を忘れずにやっていますか?」と問いかけると、児童は「はい!」と元気に答えた。

 続けて、下園と黒羽根がキャッチボールを披露すると、子どもたちは生で見るプロの球に大興奮。1球ごとに「すごい」「はやい」と歓声があがっていた。

◆ 「夢に向かって努力し続けて」

 その後は6年生を対象に「夢を語る特別授業」を実施。小さいころ何になりたかったか問われた下園は「お金が稼げるから『社長』になりたかった」と話し、笑いを誘った。さらに「でも勉強が苦手だった。運動は得意だったので、社長と同じくらいお金が稼げる野球選手になろうと思って、人より2倍、3倍努力しました」と続けた。

 ラミレス監督も「しっかり学校で勉強して夢を諦めないことが重要。夢に向かって努力し続けてください」と自身の経験を振り返って、子どもたちにエールを送った。

◆ 『青星寮カレー』が学校給食に

 そして最後は、3人が6年生の各クラスに分かれて『青星寮カレー』を配膳し、子どもたちと一緒に給食を楽しんだ。

 黒羽根は「寮にいた時はガリガリだったので、寝る前に大盛のカレーを週に3、4回食べていた。カレーで育った」と暴露。ラミレス監督も「『青星寮カレー』は何度か食べたことがある。野菜もいっぱい入って栄養もたくさん。甘めのカレーなので、小さい子どもでも楽しめる。素晴らしいプロジェクト」と同取り組みを絶賛した。

 この『青星寮カレー』は、通常のカレーよりも多くの玉ねぎや豚肉が使われており、調理時間も30分から40分ほど長くかかるというこだわりのカレー。横浜市教育委員会の担当者は「『青星寮カレー』を忠実に再現しました。DeNAベイスターズさんに認めてもらった味です」と納得の表情だった。

 子どもたちも「美味しかった」と満面の笑み。「おかわりしたかったけどなかった」「もう1杯食べれそう」と大好評だった。