近年急増中の「大金持ちになるより、お金の心配をせずに暮らしたい」という人に対して、「お金のカリスマ」田口智隆さんがすすめるのが、趣味や特技など自分の“好き”なことで収入を得る「幸せな副業」です。最新刊の『“好き”がお金に変わる33の方法』では、果実の生育過程に即しながら<趣味⇒プチ副業⇒副業(⇒起業)>がうまくいくコツを解説します。本連載ではいちばんのポイントになる「お金の種の見つけ方」「お金の種のまき方」を11回にわたってご紹介します。

どんなビジネスにも言えることですが、ライバルが多い商品・サービスほど売るのはむずかしく、価格競争にさらされがちです。

したがって、ライバルと差別化を図ることが成功の秘訣。
その原則は、副業でも変わりません。

ところが、むやみにライバルが多い「レッドオーシャン」に足を踏み入れて失敗するケースが後を絶ちません。

STEP1 ライバルが多い種は選んではいけない

「流行ものなら一度は体験してみる」ことが好きな編集者のAさん。

雑誌の特集で「アフィリエイトビジネス」について取材したことをきっかけに、その面白さを知ることに。

そこで、お小遣い稼ぎも兼ねて、自分のブログを使って、副業感覚でアフィリエイトを始めました。

アフィリエイトとは、自分のサイトやブログに広告を掲載して、その成果に応じて報酬を得るしくみのこと。

初期費用がかからず、手軽に始められることもあり、一時期、副業としても人気を集めました。

実際、年間数千万円稼ぐ人もいましたが、参入障壁が低いこともあってライバルが多く、ほとんど稼げない人が大多数でした。

今でも副業としての人気はそこそこありますが、Aさんは月に数百円しか収入がないという状態が続き、半年で見切りをつけることになりました。

このように、「稼げそうだから」「流行っているから」という理由でビジネスを始めても、たいていはライバルが多く、競争に敗れる運命にあります。

ライバルが多いという意味では、資格も同じです。
「〇〇の資格をとって、将来は副業や起業のきっかけにしよう」と考える人は少なくありません。

資格さえもっていれば、自動的に仕事が入ってくると思っているのかもしれませんが、その分、同じ資格をもったライバルも多いので、なかなか軌道に乗りません。

独立・起業をにらんで、社会保険労務士や税理士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を取得する人は多いのですが、実際にはお客様を獲得できずに、「こんなはずじゃなかった」と挫折するパターンがよく見られます。

資格をもっているだけでは、差別化にならないのです。

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