登場曲「サンドストーム」とともに名場面を紹介、古巣ファンの大歓声浴びる

 カブス上原浩治投手が28日(日本時間29日)、敵地でのレッドソックス戦で移籍後初めて古巣フェンウェイ・パークに凱旋した。4-5で敗れた3連戦初戦で出番はなかったが、2回のイニング間には、電光掲示板で世界一に輝いた2013年の名場面の後に紹介され、スタンディングオベーションが起きるシーンも。感動的な名場面について、地元テレビ局「NESN」の公式サイトも「レッドソックスがジョン・レスター、ジョン・ラッキー、コウジ・ウエハラをフェンウェイ・パークで讃える」と特集した。

 カブスにとっては3年ぶりの敵地レッドソックス戦となったが、ワールドシリーズ制覇に貢献した上原ら3投手にとっては万感の凱旋となった。

 2回表のカブス攻撃終了後にかつての本拠地でレッドソックスの粋な計らいが待っていた。ボストンでお馴染みの上原の登場曲「サンドストーム」の電子音が鳴り響く中、レスター、ラッキー、そして、上原のレッドソックスでの名場面が紹介される。すると、スタンドの大観衆はスタンディングオベーションで英雄の凱旋を讃えた。

 上原も最高の歓迎に、帽子を脱いで挨拶。この様子が電光掲示板に映し出されると拍手は一段と大きくなった。

「フェンウェイ・パークにおなじみの顔が戻ってきた」

「金曜日のフェンウェイ・パークにおなじみの顔が戻ってきた。シカゴ・カブスはレッドソックスとの週末の連戦でボストン入りした。それはソックスのワールドシリーズ優勝を助けたジョン・レスター、ジョン・ラッキー、コウジ・ウエハラが街に戻ってくるということだ」

 特集では英雄の凱旋をこう報じている。そして、2回のイニング間の“おもてなし”については、「ボストンは感動的なトリビュートビデオで3人の栄誉を称えた。スコアボードに3選手がそれぞれ映し出されるとファンは彼らへの愛情を示した」ともレポートした。

 今季カブスに移籍した上原だが、ボストンファンは昨季まで上原の登板を「コウジ・タイム」と呼び、「サンドストーム」とともに盛り上がっていた。レッドソックスを世界一に導いた絶対守護神の圧倒的な人気は不滅のようだ。