7回2失点で2勝目を挙げたマエケン

 28日(日本時間29日)のフィリーズ戦で2勝目(2敗)を挙げたドジャース前田健太投手。7回5安打8奪三振2失点の好投とともに華麗な守備にも称賛の声が上がっている。

 7回、先頭のアルテールが2球目を捉え、センター方向に痛烈な打球が飛んだ。前田はこれに反応。伸ばした左手のグラブに打球が吸い込まれ、ヒットを阻んだ。この華麗なキャッチにドジャースタジアムの観衆も大いに湧いた。

 試合を中継した地元テレビ局「スポーツネットLA」の実況も「凄いものを見ました! ワンアウト」と絶叫。この日解説を務めたメジャー通算204勝でサイ・ヤング賞投手のオーレル・ハーシュハイザー氏も「いいボールを投げ、バットをへし折り、そして、キャッチ。全て自分一人でやり遂げました」と賛辞を贈った。

 実況は日本人右腕の運動能力の高さについて「前田はアスリートとしても優秀です。日本でゴールドグラブ賞に輝いています」とも紹介した。ドジャースは前田が降板後もリードを守り、5-3で勝利。今季不安定な内容が続いていた右腕は先発ローテ落ちの危機で好パフォーマンスを見せた。