日本人と中国人の子育てに対する考え方は大きく異る。どちらが正しいという絶対的な基準はないであろうが、中国人にとっては日本の子育て方法や教育方法のほうが「中国より優れている」と映るようだ。中国メディアの今日頭条は17日、子どもたちに対する日本人の教育を称賛する記事を掲載した。

 記事は「日本人の教育方法が非常に素晴らしいことは多くの中国人にとって周知の事実」とし、日本人の民度が非常に高いのはまさに「教育が優れている」ことの証拠であると称賛した。たとえば、日本で開催されたイベントが終了した後の会場には、ゴミ1つ落ちていなかったという点、またどんな状況においても列に割り込む人がいないという点を紹介し、こうした秩序は教育の賜であると論じた。
 
 このようにして日本人の民度の高さと教育には密接な関係があると論じつつ、日本人の教育方法についての具体的な内容として、たとえ自分の子どもであっても、あくまでも別人格の人間として尊重すると紹介。また、日本人は子どもたちに自分のことは自分で行わせるようにしていると指摘。たとえば食事や着替え、ひいては子どもたち自身に自分の足で登下校させることで、子どもたちが独立性を養う教育を行っていると紹介した。

 さらに、日本人は礼儀を重視するゆえに、父母たちは公の場所においては「子どもたちが大声で騒ぐことを絶対に許さない」と指摘。また、目上の人に敬意を示すことも学ばせると説明。こうした教育を通じて、日本人は一人前の人間を育てると伝える一方、「日本人の教育と比較すると、中国人は子どもたちを愚か者になるよう育てていることに気づく」と論じた。

 中国の子育て方法や教育が「愚か者を育てる」とは誇張した言い方であろうが、中国の父母たちは公の場所で子どもたちが大声で騒ぐことに寛容な態度を示すことが一般的で、日本のように騒がないよう怒ったり、躾けたりする中国人は極めて少ない。中国では周囲の人に迷惑をかける行為を慎むよう、子どもたちを教育するという考え方は日本社会に比べて明らかに希薄なのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)