ドラえもん」といえば日本を代表する漫画・アニメ作品のひとつ。日本のみならず世界中のファンから愛され、原作者の藤子・F・不二雄先生が亡くなられたあともアニメや映画は続編が作られ続けているという、まさに国民的漫画作品だといえるでしょう。

意外にもひどい発言が多い



このように多くの人たちから愛されているドラえもんですが、原作漫画では割とブラックな笑いの要素も含まれていて、ドラえもんがのび太に対して「ええっ、そんなこと言っちゃうの!?」と思うような暴言を放ったりしているのです。

そこで今回は、ドラえもんが発した暴言や驚愕発言をまとめてみました。もしかしたらあなたの中で、ドラえもんのイメージが変わってしまうかもしれません。

ドラえもんのひどすぎる発言10選



1. ああ、ついにカンニングしたか

いつもテストで0点を取っているのび太。しかし、ついに100点を取り、その答案に目を通したドラえもんが開口一番発したのがこの言葉。のび太をいつも身近で見ているからこそ信じられない部分も大きいのでしょうが、のび太のサポートをするために送り込まれたロボットだとは思えない発言です。



2. もののはずみということもある

100点を取ったのび太に「カンニングしたか!」と発言したところ、本当に100点を取ったのび太は当然怒ってしまいました。それに対して謝罪の言葉として「もののはずみということもある。のび太くんがぐうぜん百点をとることだって、ありえないことではないのだ」と発言するドラえもん。やはり、基本的にはのび太を信用しておらず、傷口に塩を塗るような発言で追い打ちするあたりはさすがとしか言いようがありません。

3. 日本じゅうがきみのレベルに落ちたら、この世のおわりだぞ!!

周囲の人たちを自分と同じレベルに調整することができる道具「ハンディキャップ」をのび太に貸そうとするドラえもん。しかし、その効果は最大で日本中の人にまで及ばせることができるため、ドラえもんは「日本じゅうがきみのレベルに落ちたら、この世のおわりだぞ!!」とのび太に力強く警告しました。この世の終わりとまで言い切るあたりは、さすがとしか言いようがありません。

4. 頭も悪い、顔も悪い、スポーツもなんにもできない

ガールフレンドのことで悩むのび太君に対し、ドラえもんは「頭も悪い、顔も悪い、スポーツもなんにもできない。よりごのみできる身分か」と一蹴。○○は悪いけど○○は良い、と落として上げる話術ではなく、落として落として落としまくるだけなのです。現代社会だったら大問題になるでしょう。

5. それにしてもこれはへたくそすぎるなあ

友達みんなで漫画雑誌を作ることになったのび太ですが、なかなか思うようにペンが進みません。ドラえもんはその様子を見て「漫画家じゃないんだから、へたならへたなりに一生懸命かいた作品なら……」と、自信を持てないのび太を励まそうとします。

ところが実際に描かれた漫画を手に取った瞬間「それにしてもこれはへたくそすぎるなあ」と、自ら発したフォロー発言を一瞬にして撤回してしまいました。



6. いつものことじゃない

のび太がひどい目にあうのはお決まりのパターンではありますが、のび太が珍しく「生きてるのがいやになった」とまで発言したのに対し、ドラえもんは笑顔で「いつものことじゃない」と応対。のび太のことをよく知っているからできる発言だと捉えることもできるかもしれませんが、これも現代社会だったらニュースになりかねないレベルの発言です。

7. やろう、ぶっころしてやる

のび太からどら焼きを受け取ったかわりに、宿題をやってあげることになったドラえもん。一人で終わらせるのは大変だと判断し、タイムマシンを使って2時間後、4時間後、6時間後、8時間後のドラえもんを連れてきます。

しかし5人のドラえもんは激しくケンカを始めてしまい、傷だらけになりながらドラえもんから未来のドラえもんへ「やろう、ぶっころしてやる」と怒って追い回しました。自分同士で殺意を抱くほどのケンカをするなんてスゴすぎです。

8. たとえばママの料理でも

ジャイアンが激マズのシチューを振る舞うことになり、その対策として「味の素の素」という道具を出したドラえもん。この道具の効果を説明する際に、「これをかけるとどんなまずい料理でもおいしくなるんだ」「そう! たとえばママの料理でも」と、野比家に居候している身分で信じられない発言をするのです。じゃあ食べるなよという話ですよね。

9. じゃ、ミサイルでもうちこんでやるか

ジャイアンとスネ夫がのび太のことをバカにして笑っていた様子を確認し、悔しがるのび太。そんなのび太を見かねたドラえもんがのび太に「じゃ、ミサイルでもうちこんでやるか」と衝撃発言。この発言だけ見れば冗談のように思えますが、原作漫画を読んでいると本気の発言としか思えないのが恐ろしいです。

10. 後で。今なんだかだるい

ドラえもんはのび太をサポートするために未来からやって来たはずなのですが、のび太が頼みごとをしようとした際に「後で。今なんだかだるい」と一蹴。床にゴロリと寝転んでしまうのです。仕事を堂々と「だるい」といって放棄する姿勢にはもやは言葉もみつかりません。のび太が学校に行っている間は完全オフなはずなのに……!

他にもまだまだある衝撃発言





今回紹介できたのは本当にごく一部。まだまだドラえもんの驚くべき発言は他にもたくさんあるのです。アニメや映画だけ見ていると目立たない部分ですが、原作のドラえもんはこんなにもひどいということを知っておくとおもしろいかもしれませんね。

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/