[J1リーグ開幕戦]横浜 - 浦和/2月25日/日産ス

 横浜対浦和のJ1リーグ開幕戦が12時30分にキックオフされた。

【横浜3-2 浦和 PHOTO】終盤の逆転劇で横浜が浦和を撃破!

 試合は立ち上がりから浦和がボールを支配しながらも、横浜が縦への鋭い攻めを見せる一進一退の展開。4分には、バブンスキーのボール奪取から左サイドの齋藤へ展開すると、その折り返しを走り込んだバブンスキーが左足のシュートで浦和ゴールを脅かす。

 一方の浦和も6分、スムーズなパス交換から左サイドを駆け上がった宇賀神にパスが通り、果敢な仕掛けから左足のクロス。これを飛び込んだ青木がヘディングで狙うが、横浜GKの飯倉のファインセーブに阻まれた。

 そして13分、今季リーグ戦のファーストゴールが横浜に生まれる。左サイドでボールを受けた齋藤が、対峙した森脇を置き去りにする鋭いドリブル。この仕掛けから浦和DFを十分に引き付けた齋藤は、絶妙なタイミングで中央へ折り返しのラストパスを送ると、走り込んだバブンスキーが左足で浦和ゴールに突き刺した。横浜が先制に成功した。

 横浜はさらに19分に齋藤、24分にマルティノスがシュートを放ち、浦和ゴールを脅かす。浦和にボール支配を許しながらも、横浜が再三鋭い攻撃を見せる。

 一方の浦和も39分、遠藤の絶妙なロングボールから宇賀神が左サイドを抜け出し、中央へ折り返す。これを柏木が右足で狙うも、シュートは惜しくも枠を外れる。

 前半は横浜が1-0とリードして終了した。

 ともにメンバー交代なくスタートした後半は、浦和のペースで始まる。50分、宇賀神の突破からラファエル・シルバが左足のシュートで狙うも、惜しくもポストに阻まれると、さらに52分にも自ら持ち上がったR・シルバが再び左足のシュート。しかし、これもGK飯倉の好セーブに阻まれた。

 そして62分、両チームに明暗が分かれる場面が訪れる。中盤でボールを保持した横浜は、金井からの絶妙なパスに齋藤が抜け出し、GK西川と1対1に。だが、エリア内に入り込んだ齋藤のシュートは西川のビッグセーブに阻まれゴールならず。

 すると、浦和はこの流れからカウンターを発動。61分に負傷した青木との交代で途中出場した関根が右サイドをえぐると、中央へクロス。これをR・シルバがワントラップから左足で押し込んだ。浦和が同点とする。

 さらに浦和は同点から2分後の65分、ピッチ中央で前を向いた柏木からR・シルバへ絶妙なミドルレンジのパスが通る。これをR・シルバが頭で合わせ、横浜ゴールに流し込んだ。浦和が63分の同点弾から2分間で逆転に成功する。
 
 しかし横浜も粘りを見せる。71分の投入後、たびたびチャンスを掴んでいた新外国籍選手のウーゴ・ヴィエイラがCKからヘディングシュートを流し込み、横浜が2-2の同点に追いつく。ここまでの4得点すべてが新助っ人のゴールとなった。

 試合は終盤、撃ち合いの様相となり、両チームに決定機が訪れるが、最後に試合を制したのは横浜だった。後半アディショナルタイムの1分、横浜は左サイドから齋藤がドリブルで仕掛け、相手DFを引き付けて中央へラストパス。これを交代出場の前田が左足ダイレクトで浦和ゴールに突き刺した。横浜が再逆転に成功する。

 最後まで攻め合う好ゲームとなった開幕戦は、横浜リードのままタイムアップ。ホームの横浜が新「10番」齋藤の2アシストの活躍などで、3-2で浦和との激戦をモノにした。