錦織に初勝利、世界ランク50位も浮上「本当に幸せな1週間」

 男子テニスのアルゼンチン・オープンで今季初優勝を逃した錦織圭(日清食品)。決勝でアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)に6-7、4-6で敗戦し、準優勝に終わった。第1シードで世界ランク5位の日本人を下し頂点に立った28歳は「ここ2年間で最高の出来だった」と振り返っている。英放送局「スカイ・スポーツ」電子版が伝えている。

 ドルゴポロフはノーシードながら2回戦で第2シードのパブロ・クエバス(ウルグアイ)を撃破して勢いに乗ると、決勝でも錦織相手に第1セットをタイブレークの末に奪い、そのままストレート勝ちした。1回戦から決勝までの5試合で1セットも落とさずに栄冠を手にした。

 この優勝によって、世界ランキング66位から50位に浮上したドルゴポロフ。ツアー3勝目となったウクライナ人は記事の中で「自分自身、今までケイから1セットも取れなかった。もちろん1度も勝ったことがなかったんだ。勝つことができて本当に嬉しいよ」と喜びを噛み締め、「自分自身とてもよくプレーできていて、ここ2年間で最高のレベルに到達した。この基準に戻ってこられたのが本当にうれしいんだ」と語っている。

 キャリア最高13位ながら、負傷になどにも苦しんでいたというドルゴポロフ。錦織に対しては過去5戦全敗だったが、6戦目で価値ある1勝を手にした。