20世紀モダニズム文学における主要作家の一人であるヴァージニア・ウルフさんの伝記的映画『ヴィタ&ヴァージニア(原題) / Vita & Virginia』で、エヴァ・グリーンとジェマ・アータートンが共演することになったと The Hollywood Reporter が報じた。

 同作は、ヴァージニアさんと作家で詩人のヴィタ・サックヴィル=ウエストさんとの同性愛的関係を描いたアイリーン・アトキンスによる同名舞台劇を基に映画化する作品。アトキンス自身が脚色し、チャーニャ・ボタンが監督を務める。

 ヴァージニアさんは1912年に作家レナード・ウルフさんと結婚するが、1922年にハロルド・ニコルソンさんと結婚していたヴィタさんと出会い、恋に落ちてしまう。二人は約10年ほど性的関係にあり、その後もヴァージニアさんが亡くなるまで友人として付き合い続けた。

 エヴァが、ヴァージニア役に挑戦し、ジェマがヴィタ役を務める。

 ちなみに1928年のヴァージニアさんによる小説「オーランドー」は、二人の関係を基に描かれた半自叙伝的な小説だといわれている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)