日本株が上昇しているといっても、浮かれ気分は厳禁。大事なのは、想定外の悪材料にも対応できる「リスク管理」の徹底や、効率的に儲けるための戦略を練ることだ。売買タイミングや組み合わせを工夫することで「年間30%の儲け」を目指そう!

現在発売中のダイヤモンド・ザイでは、「2017年に儲ける5つの視点!」と題して、日本株投資で勝つための心得を5つ掲載している。今回はその中から、3つの視点を抜粋して紹介しよう!

【視点1】30%以上の上値余地がある「最強株」を狙え! 

 2017年の日本株は好調に推移すると予想するプロは多い。だが、「年間20%」以上儲けたいなら、日経平均株価に連動する投資信託やETFではなく、「最強株」で勝負すべき。日経平均株価はダメな銘柄に足を引っ張られるのが宿命で、仮に日経平均株価が2万2000円まで到達したとしても、上昇率は15%程度にすぎないからだ。

 最強株の条件の一つは、「上値余地が30%以上」あること。実際、2016年に日経平均株価が横ばいだったときでも、1年で30%超上がった株は約450銘柄もあった。相撲でいう8勝7敗のギリギリの勝ち越しではなく優勝争いをする気があるならば、業績の加速やテーマ性などで市場の人気が集中する最強株を買って、年間30%超の儲けを目指そう!

【※上値余地がかなりある「最強株」候補を探すなら、こちら!】
⇒2017年に株価上昇が見込める有望な『5万円株』は?高い利回りの配当を得つつ、株価急騰も期待できる、投資プロがイチオシする横綱級の「銀行株」とは?
⇒2017年に株価上昇が期待できる銘柄はこれだ! 「2016年値上がりした株ランキング」から分析する来年以降も上昇が期待できる「狙い目銘柄」とは?

【視点2】今期は不調でも来期急成長の業種に注目!

 出世階段を駆け上る力士を多数輩出する相撲部屋がある一方で、所属力士の成績が振るわない部屋もある。株も同様で、業績堅調で増益率が高いセクター(業種)にこそ、ピカピカの有望株が多く存在する。

 マネックス証券の広木隆さんは「2017年は1ドル=130円に向かう」と指摘する。輸出企業の想定為替レートは100〜105円で現状とは大きく乖離しており、今後の上ブレは必至。「特に自動車や自動車部品、電子部品は増益率が拡大します」(広木さん)。

 また「海運」や「鉄鋼」は中国の底入れ、「銀行」は金利の上昇が追い風に。業種の状況を見ることで、銘柄選びの精度がアップするのだ。

【視点3】全体相場が急落した時こそ買いのチャンスと心得よ!

「2017年は年末に日経平均株価2万2500円を予測するが、その道のりは平坦ではありません。毎年のことであるが想定外のことが起き、一時的には急落する局面も」(広木さん)

 2016年も日経平均株価が20%程度も急落した局面が2回もあった。ただし、有望株が不当に叩き売られた時は絶好の買いチャンス。突然やってくるバーゲンセールを逃さないために現金も必ず用意しておこう。