ナダルが3年ぶりの決勝進出、29日にフェデラーと激突

 テニスの全豪オープンは男子シングルス準決勝が行われ、世界ランク9位のラファエル・ナダル(スペイン)が同15位のグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)を4時間56分の激闘の末に破った。6-3、5-7、7-6、6-7、6-4で競り勝った30歳は3年ぶり4度目の決勝進出。29日には頂点をかけてロジャー・フェデラー(スイス)と激突する。

 勝利の瞬間、コート上に倒れこむほどの死闘を制したナダルに、地元スペイン紙「マルカ」電子版は「ナダルは全豪オープンでディミトロフとの激闘を制した:君は最高だ、ラファ!!!」と興奮気味にレポート。また、好敵手であるフェデラーとの決勝カードが早速、注目を浴びており、大会公式サイトでも「ナダルはフェデラーとの夢の優勝決定戦を実現した」と速報している。

 英公共放送「BBC」電子版も「ナダルは歴史的な勝利でフェデラーとの決勝を実現」と報じつつ、「彼が勝利したことで、女子シングルス決勝で35歳のセリーナ・ウィリアムズと36歳の姉・ビーナスが土曜日(28日)に戦うため、(決勝進出の)全員が30歳以上となった」とベテラン勢の奮闘ぶりを特筆している。

 ナダルとフェデラーの対戦はこれで35度目。これまではナダルの23勝11敗で、最後の対戦となった2015年のスイス・インドア決勝ではフェデラーが勝利している。